カメラ歴は17年。 主な活動内容は令和の時代に残っている昭和な商店街、繁華街、スナック街、看板などを主な被写体として日々撮影している。Instagramはほぼ毎日更新しているので是非フォローをお願いします。
たふ さんの使用カメラ
たふ さんの使用レンズ
ネオンに照らされたスナック街、色褪せた看板、シャッターの降りた商店街…。それらは一見「過去」の名残かもしれませんが、誰かの人生が今も静かに息づく場所でもあります。
そんな、令和に残る“昭和の情景”をテーマに撮影を続けているのが、たふさんです。
カメラ歴は17年。日常の中のノスタルジーを切り取る視点と、丁寧なスナップが多くの共感を集めています。
「初めて一眼レフを手にしたのは26歳のときでした。最初のカメラはCanon 40D。
その頃バンド活動をしていたのですが、“作品を生み出す”という点で音楽と写真に共通点を感じたんだと思います」
創作活動の延長として始まった写真。Lレンズとの出会いが、たふさんの写真人生を大きく加速させました。
「初めてEF17-40mm F4L USMとEF24-105mm F4L IS USMを買ったときは、『これがあれば何でも上手く撮れる』と思いました。毎日が本当に楽しかったですね」そして、10年以上が経った今でも、写真への情熱は変わっていないと語ります。
「最初は風景や鉄道をよく撮っていました。中井精也さんの“ゆる鉄”の世界に感銘を受けて、地方の鉄道を巡ったこともあります」
やがて、たふさんの視線は人の営みを感じる街角や路地裏へと向かいます。
「昭和の面影が残る商店街やスナック街、看板…そういった人の匂いを感じる場所に惹かれるようになりました。令和の時代だからこそ、そういう“人間臭さ”を残しておきたいと思ったんです」
そこには、懐かしさだけではない、「今を生きる」人々の姿が写されています。
現在のメインカメラはSony α7R VとLeica M11。共通点はどちらも高画素機ということ。
「広角レンズで撮って、必要があればクロップしています。最近は**Leica M11とSummicron F2 28mm ASPH.**の組み合わせが多いです。28mmという画角が、路地裏撮影にはすごくしっくりくるんですよね」
「広角だけど近寄れば大きく撮れる、足で寄れる距離感もちょうどいい。絞りをF8以上にしてパンフォーカス気味に使えば、スナップにもぴったりです」
さらに、街撮りで愛用しているのがRICOH GR III。「こちらも28mm。コンパクトで持ち運びしやすく、描写力も素晴らしいので、常にバッグに入れています」
たふさんに印象的な撮影エピソードを尋ねると、最近出会ったあるシーンを語ってくれました。
「とある商店街を歩いていて、ふと古びた映画館の前に立っていました。写真を撮ろうとした瞬間、館内から映画を観終えた人たちがどっと出てきたんです」
「普段は静かな路地裏なのに、一瞬だけ賑やかな時間が流れて。映画の感想を話す表情が本当に楽しそうで、こちらまで和んでしまいました」
写真を撮る中で、偶然出会うドラマ。それは日常の中の“宝物”のような時間です。
最後に、おすすめの撮影スポットを尋ねると、たふさんからはこんな言葉が返ってきました。
「特別な場所に行かなくても、日常の中に撮影スポットはあります。いつもの道でも、上を見たり横を向いたりするだけで、新しい発見があるんです」「深く考えず、“感じたまま”に撮る。
それが自分のスタイルです。同じ場所でも、天気や時間、通りかかる人によって、まったく違う表情になる。それが面白くて、やめられないですね」
たふさんが撮るのは、今まさに変わりゆく時代の隙間。その中に残る昭和の温度、人の営み、情緒。
新しく生まれるものを撮るのではなく、「消えゆくものを記録する」という姿勢が、写真に深い味わいを与えています。
次にあなたが歩く街角にも、たふさんが写したような「物語」が、ひっそりと待っているかもしれません。
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カメラ歴は17年。 主な活動内容は令和の時代に残っている昭和な商店街、繁華街、スナック街、看板などを主な被写体として日々撮影している。Instagramはほぼ毎日更新しているので是非フォローをお願いします。
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