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渋い街並みを残したい。スナップとポートレートで“今”を切り取る、ちゃまさんのカメラストーリー

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渋い街並みを残したい。スナップとポートレートで“今”を切り取る、ちゃまさんのカメラストーリー

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ちゃま さん

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スナップとポートレートを中心に活動。 「昔ながらの渋い街並み」に魅せられ、スナップ撮影に心を注ぐフォトグラファー。

ちゃま さんの使用カメラ

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ソニー α7C II ILCE-7CM2 ボディ
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FUJIFILM X100VI

ちゃま さんの使用レンズ

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シグマ 28-70mm F2.8 DG DN (ソニー Eマウント)
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再開発が進む中で、消えゆく街をカメラに収めるということ

高層ビルが建ち並び、街がどんどん“新しく”なっていく今の時代。
そんな中で、あえて「昔ながらの渋い街並み」に魅せられ、スナップ撮影に心を注ぐフォトグラファーがいます。
今回ご紹介するのは、スナップとポートレートを中心に活動するフォトグラファー・ちゃまさん

現在は主に街中でのスナップ撮影、そして昨年からはポートレートにも挑戦中。レンズ越しに“時の流れに抗う風景”を追い続けています。カメラを始めたきっかけから、愛用機材、印象深い撮影エピソード、そしておすすめの撮影スポットまで――
「渋さ」「街の息づかい」に惹かれるあなたにぜひ読んでほしい、ちゃまさんのカメラストーリーをご紹介します。

- カメラを始めたきっかけは父の影響。コロナ禍で再燃した“撮る楽しさ”

「元々父親が趣味としてカメラを使っていたのがきっかけです。カメラは幼少期から身近な存在だったので、今から8年前の高校生の時に私も自分のカメラを持ち始めました」

高校生のときにカメラを始めたちゃまさん。一時は学業の都合でカメラから離れていたそうですが、大学3年生のとき、コロナ禍で時間に余裕ができたことをきっかけにカメラ熱が再燃したといいます。

「フルサイズ機を思い切って購入したときは、写りの良さに感動した記憶があります。社会人になってから1年半ほどは仕事が忙しく、カメラを使う機会はほとんどなくなってしまいましたが、メンタル不調で休職したことで時間ができて、散歩がてらに街中のスナップを撮り始めたところドハマりしました」

現在は、スナップ撮影を中心に約1年半活動しており、昨年秋からはポートレートにも挑戦中です。

「モデルさんによって撮り方やレタッチの仕方が変わるところが面白いですね」

魅力を感じるのは「渋さ」。再開発の波に飲まれそうな街を撮る

ちゃまさんがカメラを向けるのは、いわゆる“渋い街並み”。
「飲み屋街や商店街の、昔ながらというか、味のある風景に魅力を感じています。最近は再開発でピカピカの高層ビルがどんどん建って、昔ながらの景色がどんどん失われていますよね。
そんな中でも生き残っているけれど、『今にも消えてしまいそう』な景色に出会ったときに、これは残したいって思うんです。」
写真で記録することは、ただの“記録”ではなく、「残したい」と思う気持ちそのものでもあります。

小型・軽量がこだわり。X100Ⅵとα7CⅡの使い分け

現在使用しているのは、FUJIFILM X100ⅥSONY α7CⅡの2台。

「どちらにも共通して気に入っているのは“小型軽量”な点です。これまでCanon EOS Kiss7i、Canon EOS R6を使ってきましたが、今の“散歩をしながら日常の景色を切り取る”スタイルで撮る私にはサイズ感がネックでした。特に私は小さいバッグで出かけることも多いので、『小さくて軽い』ことは外せない要素です。」

それぞれのカメラは使い分けていて、

「X100Ⅵはとりあえず出かけるときに一緒に身に着けるカメラ、α7CⅡはポートレート撮影など『今日は何かしら撮るだろうな』という時に持ち出す」とのこと。

スナップ×ポートレートの融合。初めての男性ポートレートが忘れられない一枚に

これまでの撮影の中で印象に残っているのは、新御徒町周辺でのポートレート撮影。

「しばらく新御徒町に通っていた時期があったのですが、私の好きな渋い街並みそのものでした。建物の外壁がトタンでできていたり、昔ながらの看板があったり…」

「いつかこの場所で“渋い雰囲気を出せるモデルさん”とポートレート撮影ができたら」と思っていたちゃまさん。ご縁があり、念願かなって初めて男性モデルさんと撮影が実現。

「普段のスナップとポートレートを掛け合わせたような写真が撮れたのがすごく楽しかったです。しかも、モデルさんにも写真を気に入ってもらえて、とても嬉しかったですね」

おすすめ撮影スポット:新御徒町の渋い風景

「おすすめしたい撮影スポットは?と聞かれたら、やっぱり新御徒町ですね(笑)」

ちゃまさんが何度も通った場所でもあり、「レトロな街並みが好きな人には刺さるエリア」だといいます。

「佐竹商店街やおかず横丁ではおじいちゃんおばあちゃんの姿をよく見かけますし、生活感を感じられるところがおすすめです。都会の綺麗なビル群や夜景も素敵ですが、たまには日常の情景に浸るのも悪くないと思います」

ちゃまさんの作品

SONY α7CⅡ SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN
SONY α7CⅡ SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN
SONY α7CⅡ SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN
SONY α7CⅡ SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN
SONY α7CⅡ SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN
FUJIFILM X100Ⅵ
FUJIFILM X100Ⅵ
FUJIFILM X100Ⅵ
FUJIFILM X100Ⅵ

おわりに

渋くて懐かしい街並みに、時の流れが刻まれたような空気を感じることがあります。
それは、普段何気なく通り過ぎてしまう道にも、誰かの記憶や暮らしがあるということ。ちゃまさんの写真には、そんな「目を凝らさなければ見逃してしまいそうな一瞬」が丁寧に切り取られています。
街が変わっていくからこそ、今この瞬間を記録しておきたい――そんな気持ちが伝わってくるインタビューでした。

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スナップとポートレートを中心に活動。 「昔ながらの渋い街並み」に魅せられ、スナップ撮影に心を注ぐフォトグラファー。

ちゃま さんの使用カメラ

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ソニー α7C II ILCE-7CM2 ボディ
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FUJIFILM X100VI

ちゃま さんの使用レンズ

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シグマ 28-70mm F2.8 DG DN (ソニー Eマウント)

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