カメラ歴は約25年(途中15年程のブランク有り) 被写体は風景や夜景、ロードバイクが趣味なのでリュックにカメラを入れて走っています。
あぷりこっと さんの使用カメラ
あぷりこっと さんの使用レンズ
今回ご紹介するのは、風景や夜景を中心に撮影を続けているフォトグラファー・あぷりこっとさん。
カメラ歴は約25年(途中15年ほどのブランクあり)というベテランでありながら、今も変わらず新鮮な目線で風景を切り取っています。
「義父からオリンパスのOM-1を譲り受けたのが、すべての始まりでした。フルマニュアルのフィルムカメラで、最初はとても難しく感じたのを覚えています。36枚のフィルムを現像に出しても、まともに写っていたのは数枚だけ、なんてこともよくありました」
今ではOM-1を使うことはないものの、大切に保管しているといいます。カメラとの出会いの原点は、あぷりこっとさんの中に今も大切に残っています。
あぷりこっとさんが被写体に選ぶのは、自然や街の風景、そして夜景。
「季節や時間、天候によって、同じ場所でもまったく違う風景になる。その変化が面白いんです。その瞬間にしか出会えない景色を写真に残せたらと思っています」
気ままにロードバイクで走りながら、リュックにカメラを入れて撮影するというスタイルも、自然との“偶然の出会い”を楽しむような感覚なのかもしれません。
現在使用しているカメラはNikon D5600。
「昔からNikonに憧れていたので、カメラを買うと決めたときも迷わずNikon一択でした」
長年の思い入れもあって選んだ一台。風景や夜景の撮影にもぴったりなD5600は、今や頼れる相棒のような存在です。
これまでの撮影の中で、もっとも印象に残っている出来事を尋ねると、驚きの体験が返ってきました。
「紅葉を撮りに林道を歩いていたときのことです。2メートルほど離れた草むらから急にガサガサと音がして…振り返った瞬間、なんと熊が飛び出してきたんです」
熊はあぷりこっとさんの足をかすめるようにして一目散に逃げていったそうですが、その場では驚きよりも先に身体が反応したといいます。
「そのときはただ心臓がドキドキしただけだったんですが、帰りの車の中で急に足がガタガタ震えてきて…ようやく恐怖を実感しました(笑)」
自然の中での撮影には思いがけないハプニングがつきもの。まさに“命がけ”の一枚だったのかもしれません。
「少し遠出にはなりますが、富山県は本当におすすめです」
特にあぷりこっとさんがおすすめするのが、立山連峰を望む風景。自然が豊かで、被写体と雄大な山々のコラボレーションが楽しめる場所だといいます。
「今の季節は、残雪の立山連峰がすごく綺麗で、桜やチューリップ、夕焼けと一緒に撮るのがとても楽しいです。季節ごとに違った表情が見られるので、何度訪れても新鮮です」
一枚の写真に残されるのは、ただの風景ではなく、そのときその場所でしか出会えなかった「一瞬の景色」。
25年のカメラ人生と、ロードバイクでの自由な旅路が織りなす、あぷりこっとさんの写真には、そんな“偶然の出会い”が詰まっています。
これからも風を感じながら、季節の中を駆け抜けるようにシャッターを切り続けていく――
そんな姿が目に浮かぶようなインタビューでした。
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カメラ歴は約25年(途中15年程のブランク有り) 被写体は風景や夜景、ロードバイクが趣味なのでリュックにカメラを入れて走っています。
あぷりこっと さんの使用カメラ
あぷりこっと さんの使用レンズ