アールイーカメラは、2007年に「株式会社アキバ流通」として神田佐久間町で 創業し、家電卸売業と並行してカメラの買取販売を開始しました。 その後、2009年に外神田へ移転し、事業規模を拡大。2015年には現在の店舗がある御徒町へ移転しました。2018年からはカメラ事業に本格的に注力し、 「アールイーカメラ」としての活動をスタート。 現在に至るまで、カメラ愛好者の皆様をサポートし続けています。
アールイーカメラの使用カメラ
アールイーカメラの使用レンズ
今回のレンズはソニーEマウントのAPS-Cカメラ用ズームレンズ、E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS
II [SELP16502]です。
35mm判換算で広角24mmから75mmまでのズーム域をカバーし非常に使いやすい焦点距離の
レンズです。
本体名称の「PZ」はパワーズームを指し、電動でのズームが可能になっています。
「OSS」はレンズ内光学式手ブレ補正機能を指します。
ソニーのカメラの場はカメラボディ内に手ブレ補正機能が搭載されていることがほとんどですが、
このレンズはレンズ内にも手ブレ補正機能が搭載されています。
最後の「II」は2つまり、2型のレンズであることを指し、1度リニューアルされたレンズになります。
2024年8月に発売された比較的新しいレンズで、VlogカムのZV-E10 IIのキットレンズとしても販売されています。
初代1型は2013年2月に発売されているので11年ぶりのリニューアルです。
光学系は同じものが採用されており、アップデートはすべてAFに関するもののようです。
レンズカラーはブラックとホワイトの2色があり、カメラボディの色に合わせて選べるようになっています。
作例の前に、E PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS II本体の外観から。
本体重量は107g、レンズの全長は31.3mmです。
今回は35mmフルサイズカメラのα7Ⅲに装着して作例の撮影を行いましたが、カメラ本体が650g
のため、レンズが軽すぎて付けていないかのような感覚に陥りました。
また、撮影時はレンズが伸びるのですが、電源OFF時は薄く格納されるため持ち運び時にカバン
を圧迫しないのは嬉しいポイントです。
左手親指の位置にあるズームレバーを操作するか、ズームリングを回すことによってもズーミン
グが可能です。
ズームレバーでの操作は滑らかに動作するため、焦点距離を微調整したり、動画撮影の際に滑らかにズームするときに役立ちます。
一方、リングを回してズームする際は少しの操作で大きく焦点距離が変わるため、微調整よりは大きく素早くズームしたいときに有効です。
今回の作例撮影では、ズームリングを回して操作することことがほとんどでした。
使用したカメラはα7Ⅲ、作例はすべてJPEG撮って出しです。
まずは近づいて撮影してみましょう。
広角端16mmでの1枚。
広角で撮影すると、四隅あたりが少し流れたように写ります。
四隅までしっかり描写したいときに広角側はあまり向かないかもしれませんが、今回のように中心に被写体を配置するような写真では被写体がより際立ちます。
望遠端50mmではどうでしょうか。
被写体がより大きく、花びらが上下いっぱいまで写っています。
最大撮影倍率はAPS-Cセンサーで0.215倍なので、かなり大きく写ります。
最短撮影距離は広角16mmで25cm、望遠50mmで30cmです。
30cm程度であれば、カフェで料理を撮影するときもピントを合わせやすい距離感ではないでしょうか。
次は斜めから撮影したときのボケの比較です。
道端の花壇に生えていたお花に最短まで近づいて撮影しました。
広角端16mmでは、左側の道路に止まっている郵便局の車が見えます。
F3.5ではあるものの、被写体に近づいて撮影が可能なため、ピントが外れた場所はかなりボケています。
同じ場所で撮影した望遠端50mmの撮影では、
背景がより圧縮されて、車は映らなくなりました。
広角でも望遠でもボケのざわつきは感じず、きれいになだらかにボケてくれる印象です。
光に向かって撮影すると、少しふわっとした印象の写真になります。
作例では、上を見上げてもみじの葉を撮影しました。
光があたっているところでは葉っぱの1枚が鳥の足のように細くなっていました。
状況によってはうまく描写できないことも予想されますが、ポートレート撮影等では雰囲気が出て良さそうです。
玉ボケを作ってみようと、先程のもみじの葉にできるだけ近づいて撮影しました。
望遠50mmのF5.6です。
大口径のレンズではないため、玉ボケも大きくはなりませんが形はきれいでとても自然な玉ボケ
に感じました。
また、ピントが合っている葉っぱもギザギザの形や葉脈もしっかり描写できています。
今回の作例を撮影した日は快晴でかなり日差しの強い日でした。
その影響もあるかもしれませんが、撮影を通してコントラストが高く、色が濃く映るレンズだと感じました。
レンズの歪みについては大きく感じませんでした。
広角端、望遠端ともに大きな歪曲は見られず、RAWデータを確認しても大きな補正はかかっていませんでした。
広角側で少し糸巻き型の歪曲が見られるようです。
本レンズはAPS-Cカメラ用のレンズです。
そのため、今回のようにフルサイズカメラで使用すると、四隅がケラれてしまいます。
ソニーのカメラの場合は、フルサイズカメラにAPS-Cカメラ用レンズを装着すると、カメラが自動的に認識し、クロップした状態(APS-Cカメラと同じ範囲)で撮影することができます。
しかし、この設定は手動でOFFにできるので、センサーをそのまま使用すると次の作例のようになります。
広角16mmでは周囲がきれいに円形となり、まるで望遠鏡を覗いているかのような写真になりま
す。
逆に望遠50mmでは四角形となりカメラのファインダーを覗いているかような写真になります。
これはフルサイズカメラにAPS-Cカメラ用レンズを装着したときにしかできない撮影方法です。
これも表現の1つとすればかなり面白い使い方のできるレンズだと思います。
今回のベストショットは横断歩道での1枚。
ピンク、黄色、緑の3色が鮮やかに描写されています。
夕方の時間で道路のほとんどが影に隠れる中、ちょうど光があたったところにいい色の2人が歩いてきてくれました。
AFの動作はかなり速いので歩きながら被写体を見つけても、そのまま歩きつつピントを合わせて撮影ができます。
フルサイズのカメラにAPS-Cカメラ用のレンズを装着して撮影したのは初めてでした。
フルサイズカメラ用のレンズをAPS-Cカメラに装着しても特にデメリットなく使用できるのですが、
逆にAPS-Cカメラ用のレンズをフルサイズカメラに装着すると、四隅が真っ黒になるし、四隅をクロップすると画素が落ちてしまいます。
しかし、今回の撮影で、あえて黒い部分を写真として残すことで新しい表現ができるのでは?と感じました。
SNSやWebを通して見る分にはクロップして画素数を落としてもそこまで気にならないため、むしろフルサイズで使った方が面白い使い方ができます。
もちろん、APS-Cカメラを使用すればもっと高画素や写真を撮影できますし、APS-Cカメラは、より小型軽量なので軽いレンズとも相性は抜群です。
軽いカメラとレンズは日常使いやカフェに行くときにカバンに忍ばせるには最適だと思います。
今回は試せていませんが、せっかくのパワーズームがついているためVlogカムのZV-E10 IIと組み合わせれば動画やVlogをより気軽に楽しむ事もできます。
交換レンズの中でも価格はかなり安い方なので、気になったらレンタルで試してみる、とりあえず
買ってみるで気軽に使ってみてはいかがでしょうか。
アールイーカメラは、2007年に「株式会社アキバ流通」として神田佐久間町で 創業し、家電卸売業と並行してカメラの買取販売を開始しました。 その後、2009年に外神田へ移転し、事業規模を拡大。2015年には現在の店舗がある御徒町へ移転しました。2018年からはカメラ事業に本格的に注力し、 「アールイーカメラ」としての活動をスタート。 現在に至るまで、カメラ愛好者の皆様をサポートし続けています。
アールイーカメラの使用カメラ
アールイーカメラの使用レンズ