
東京の街を歩いていると、ふと“ごちゃっとした雑多な風景”に心を奪われることがあります。
古い建物と最新のビル、観光客のざわめき、商店街の喧騒──そんな混沌の魅力を愛し、その一瞬を丁寧に切り取るスナップシューターが、今回ご紹介する ぐーまん さん です。
大阪から東京へ移り住んだことをきっかけに、街撮りへとのめり込んでいった彼の視点には、東京の“変わりゆく美しさ”が鮮明に映し出されています。










ぐーまんさんがはじめてカメラに触れたのは子どもの頃。
親が使っていたフィルムカメラを手にした経験が、後の撮影活動の始まりだったと言います。
初めて自分で買ったカメラは、20代の頃の PENTAX K-r レンズキット。
当時は空や海、桜といった身近な風景を気ままに撮影していたそうです。
大きな転機となったのは、5年前の大阪から東京への転勤。
「古い建物と新しいビルが混在する東京の景色に一気に惹かれました」と語るぐーまんさん。
当時使っていた PENTAX KP を片手に、都内のさまざまな街へ。
歩けば歩くほど魅力に気づき、本格的に街撮りへとのめり込んでいきました。
ぐーまんさんの心を掴んで離さないのは、いわゆる「ごちゃっと感」「カオス感」の強い街の表情。
新宿・歌舞伎町、上野・アメ横など、雑多な商店街や繁華街が好みの撮影エリアだと言います。
特に、葛飾区・京成立石にある 呑んべ横丁 はずっと撮りたい場所だったとのこと。
しかし駅前再開発の影響で、象徴的な大きな看板が撤去されてしまい、
「自分のカメラで残せなかったのが心残りです」と寂しげに語ってくれました。
現在の相棒は Nikon Z6II。
使用しているレンズは、
ミラーレスへの移行タイミングでたまたま手にした Z6II がとても馴染み、
「写りも操作性も不満ゼロ」と話すほどお気に入りとのこと。
東京の観光地で撮影をしていると、外国人観光客から写真撮影を頼まれることが多いそうです。
理由は、三脚を立てしっかり構える撮影スタイル。
「きっと上手に撮ってくれる」と期待されて声を掛けられているのだろうと思います。
撮影後にメールアドレスを聞いてデータを送ることもあり、お礼のメッセージが届くと、
「やってよかったなと嬉しくなります」と印象深い様子で語ってくれました。
おすすめの撮影スポットを聞くと、迷わず「東京の全域です!」との答え。
特にお気に入りは 台東区。
浅草寺周辺のにぎわいや、アメ横の商店街など、
歩くだけで次々と撮りたくなる風景が現れる、スナップ天国のエリアだそうです。










最後にぐーまんさんは、こんな思いを語ってくれました。
「東京には横丁や商店街など、古い町並みがまだたくさん残っています。
でも再開発で少しずつ消えてしまう。だからこそ、自分のカメラで記録していきたい。」
変わり続ける東京で、“いまここにある街の姿”を静かに残していく──
ぐーまんさんのスナップには、そんな強い眼差しが込められています。
東京を歩き続けるスナップシューター。 子どもの頃に触れたフィルムカメラを原点に、20代で初めて購入した PENTAX K-r で写真の世界へ。 大阪からの転勤を機に、東京の古さと新しさが混在する街並みに魅了され、本格的にスナップ撮影を開始。 現在の愛機は Nikon Z6II。 新宿・歌舞伎町、上野・アメ横など、雑多でエネルギーのある場所を中心に撮影している。
ぐーまん さんの使用カメラ
ぐーまん さんの使用レンズ
東京を歩き続けるスナップシューター。 子どもの頃に触れたフィルムカメラを原点に、20代で初めて購入した PENTAX K-r で写真の世界へ。 大阪からの転勤を機に、東京の古さと新しさが混在する街並みに魅了され、本格的にスナップ撮影を開始。 現在の愛機は Nikon Z6II。 新宿・歌舞伎町、上野・アメ横など、雑多でエネルギーのある場所を中心に撮影している。
ぐーまん さんの使用カメラ
ぐーまん さんの使用レンズ