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【学習院大学写真部×アールイーカメラ】 フィルムカメラで撮る秋の光 Nikon F3  HP + NIKKOR AI 50mm F.1.2 / 上田紗江  

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【学習院大学写真部×アールイーカメラ】 フィルムカメラで撮る秋の光 Nikon F3  HP + NIKKOR AI 50mm F.1.2 / 上田紗江  

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企画を受けて  

今回、私が所属している写真部で、アールイーカメラさんからの機材レンタルのお話を伺い ました。
この夏に、新たにカメラを新調したばかりではありましたが、カメラをこのような好条件でレンタルさせていただくチャンスはなかなかないと思い、お借りしました。
自分自身でカメラを買うとなったときに、費用の点からハードルが高いと思うのはフィル ムカメラであったため、今回はフィルムカメラをお借りしました。
 

機材貸出までの流れ  

今回、お借りした機材は Nikon F3 HP のボディと NIKKOR AI 50mm のレンズです。 それに加え、おまけで Kodak Color Plus ISO200 のフィルムもいただきました。ありがとうございます。
フィルムは値段が高いため、非常に助かりました、、。 

機材に関しては、特別なこだわりはなく、フィルムカメラの王道、初めてのフィルムカメラ でも失敗しにくいものという、いわゆる「無難さ」を重視しました。 その理由は、写真のテーマと合わせ、後ほど説明いたします。その結果、シャッタースピードをオートにできる F3 を選びました。 

スタッフの方と機材を相談し、決定した後にはフィルムの巻き方や、撮り方のコツなどを伝授していただきました。そのおかげで、思ったよりもリラックスして写真を撮ることが出来 たと思います。

ニコン F3 HP ボディ

ニコン F3 HP ボディ

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ニコン Ai NIKKOR 50mm f/1.4

ニコン Ai NIKKOR 50mm f/1.4

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撮影テーマ・作例紹介  

今回は、「秋の旅行で見た光と風景」をテーマに写真を撮りました。 私は、普段から、目にした瞬間わっ!と心がときめくような風景を、何度も見返したくなるような風景を追いかけて写真を撮っています。 

私の旅行先は、栃木県の日光・鬼怒川温泉です。十年ほど前に数回訪れたことがありましたが、頻繁に足を運ぶ場所ではないため、今になって思ったより簡単に行けてしまうことを知り、少し驚きました。東京から比較的近いというのに、自然が豊かで空気が澄んでおり、良かったです。
また、旅行の時期は 11 月はじめであったため、東京より一足先に紅葉が。一気に秋を感じることが出来ました。また行きたいな。 

NikonF3, NIKKOR AI50mm, F4.8, SS Auto, ISO200

この写真は、神橋です。日光社寺の入り口にかかる美しい朱塗りの橋で、栃木県で最も美し い橋と言われるほど。神橋が架かっている川、大谷川は水がとても澄んでおり、光が反射し ていてきらきらとしていました。この場所を訪れた時間は、14時ごろでした。日がほんの 少しだけ傾きはじめていたため、橋全体が柔らかな光に照らされていました。その光の温かみが写真から感じられるお気に入りの写真になります。 

NikonF3, NIKKOR AI50mm, F4.8, SS Auto, ISO200

NikonF3, NIKKOR AI50mm, F4.8, SS Auto, ISO200

こちらの写真二枚は、日光東照宮に向かって歩いているときに見つけた景色になります。ど ちらも紅葉具合は、そこまで赤くなっていないのですが、光によって色の温かみが異なっているのが比較して面白く感じました。二枚とも共通して好きなポイントは、木々や石がまばらな光に照らされている点です。光の濃淡がなんとも好みで、写真に残せてうれしい気持ちです。 

NikonF3, NIKKOR AI50mm, F4.8, SS Auto, ISO200

続きまして、こちらの写真は鬼怒楯岩大吊橋になります。吊り橋を渡るのはきっと小学生振りくらいのことであったので、結構はしゃいで渡ってしまい、「あんまり揺らさないでよ(笑)」 と近くを通った男性に言われてしまいました(笑)。少し怖い思いをしながらも渡り切った先 に、橋を一望できる場所があったため、そこでの一枚です。
その場に立って写真を撮ったと きは、橋にしか視点がありませんでしたが、現像された写真を見て、思ったより生い茂っているなぁと。直接見た風景との違いを映し出してくれる写真で、一つの風景に二度も楽しみを与えてくれました。 

NikonF3, NIKKOR AI50mm, F4.8, SS Auto, ISO200

この写真は、鬼怒川温泉駅から少し離れたところを散歩していた時に撮った一枚です。奥にある道路がゆるやかな坂になっているのがいいな、と思いシャッターを切りました。現像された後この写真に対して感じたことは、写真を撮ったときのことがあまり思い出せないな、 ということです。フィルムカメラで撮るとなると、いつもより身構えて手間がかかったという印象があるのですが、写真に写っている風景からみて、黄色信号かつ横断歩道を渡っている最中に撮ったもののように思える。
すると立ち止まって撮るようなことはできないの に、、。と。自分で撮ったはずの写真なのに、記憶が不鮮明で面白く感じます。この、写真上で記憶をたどる感じが、思い出をゆっくり思い出す感覚のようで、それが結構好きであったりします。 

NikonF3, NIKKOR AI50mm, F4.8, SS Auto, ISO200
NikonF3, NIKKOR AI50mm, F4.8, SS Auto, ISO200

こちらの 2 枚の写真は、見上げたときに目に入った紅葉たちになります。1 枚目は、半分が赤くなっていて、残り半分は緑のまま。この真ん中に立って写真を撮った私が、まるで季節 の変わり目にいることを映し出していてくれるかのような写真になっているなと思い、お 気に入りです。2 枚目は黄色く染まった紅葉の写真です。見上げてこの風景が目に飛び込んできたとき、葉っぱたちがキラキラとしていて一気に心惹かれたのを覚えています。青空にこのきらめき、昼なのに星を見ているようにも感じました。秋は、青と緑以外にも色合いがあるからやっぱり好きだな。 

NikonF3, NIKKOR AI50mm, F4.8, SS Auto, ISO200

この写真は、光で満たされた写真になります。私こう言う写真が本当に好きで。思い出の不鮮明さ、おぼろげな雰囲気を演出してくれる逆光が大好きです。光に溶けていくような葉っぱたちも好きです。 

NikonF3, NIKKOR AI50mm, F4.8, SS Auto, ISO200
NikonF3, NIKKOR AI50mm, F4.8, SS Auto, ISO200

この写真は今回撮った中でおそらく 1 番のお気に入りです。なぜならどこで撮った写真か本当に思い出せないからです。写真を撮った場所の見当はついても、この時間帯に自分がい たかと言われれば確信は持てず、、。だからこそ、自分が忘れてしまった景色を思い出させてくれる、自分の視点を覚えてくれていた写真だな、と感じました。 

今回私は、Nikonの F3 をお借りしてとても良かったなと感じています。理由は、フィルムであるけれどほとんど大きな失敗をしなかったからです。F3 は、シャッタースピードをオ ートモードにも設定が可能です。私には、同じ季節の中で同じ地に何度も行けるほどの余裕がまだないため、心惹かれた風景をなるべく残したいなという思いで撮影をしていました。 

フィルムカメラは、F 値とシャッタースピードを特に気にして撮影することがとても大切だと貸し出しの際教えていただきました。私は普段デジタルカメラで F 値は開放にしてある ため、いつもより気にかけなければならない箇所が多いと感じました。そのため、シャッタ ースピードをオートモードに設定することで少し安心して撮影することが出来ました。
また、ファインダーに映った景色をしっかりと撮り切ってくれる点も良かったです。あとから 見返したときに、「こんな風景も写していてくれていたのだ」という感動がありました。「フィルムカメラって撮れる回数も限られているし、なんだか大変そう」と感じ、まだ挑戦できていない方がいらっしゃったらぜひ、F3 を使っていただきたいです。 

フィルムカメラで写真を撮っての感想  

今回、フィルムカメラで写真を撮って感じたことが二つあります。 

一つ目は、フィルムカメラだと、シャッターを切るという行為にいつもより重みがあるなと いうことです。今回の企画でフィルムカメラをお借りするまで、ほとんどデジタルのカメラ を使用していました。今の時代、デジタルカメラやスマートフォンで好きな時、好きなタイミングで手軽に写真を撮ることができます。そのため私は、撮りたいものに出会ったら、ま ず試し撮りを何回か行いながら調節し、一つの被写体に何度もシャッターを切っていました。そして何枚も、何パターンも撮った中から最高の写真を選択していました。でもこの撮 影方法では対応できなかったのがフィルムカメラでした。シャッターを切った後すぐに写真を見ることはできない。ましてや試し撮りを元に微調整などできない。良くも悪くも現像 後のお楽しみ。だからこそ、写真を撮るたびに緊張感が生まれました。まずは撮影の回数が限られているため、風景を選ぶ。そのあとはファインダーをのぞき、ピントを合わせ、数値を決める。
その際、普段では気にする必要のなかった姿勢にまで気を配りました。結果として、現像された写真はどれもお気に入りで、見るたびいいなと思える写真がとても多かったです。これはきっと、撮る前にすでに最高を自分自身の中で作ることが出来たからだと思い ます。 

もちろん、これからも現代のカメラの気軽さでさまざまな瞬間を撮っていきたいと思います。ですが、気軽に取れる中で忘れてしまっていた「丁寧さ」と「緊張感」を今後大切にし たいと強く感じました。 

二つ目は、フィルムカメラの描写力がとても自分の撮影スタイルには合っているというこ とです。
デジタルカメラとは違い、フィルムカメラは完全にきれいには映し出せない、だか らこそ、私はその画質がその時の温度や空気感を残し、乗せてくれていると感じました。
また、オールドレンズの良さも改めて感じました。今のレンズは、人間の瞳以上に明瞭に、し っかりと被写体を焼き付けてくれるため、描写力が高くていいなと思います。しかし、私の撮りたいものや風景で考えると、オールドレンズの相性がとても良いなと感じました。短所ともいえる、オールドレンズの光に対する弱さが、光をめいっぱい受け止めてくれる描写に なる。私が見たい、表現したいものを際立たせてくれるレンズであると感じることが出来ました。 

おわりに 

今回は、フィルムカメラをお借りして、「秋の旅で見た光と風景」をテーマに写真を撮りま した。
デジタルカメラやスマートフォンで撮影することに慣れてしまっていたため、フィル ムカメラが与えてくれる、撮影の「限り」がものすごく私にとって勉強になりました。

また それを通して、自分自身の写真に対する思いを改めて深く考え直すことのできる良い機会 でした。今後もフィルムカメラを使って撮影したいな。素敵な機会をくださり、本当にあり がとうございました。 

そして、最後まで読んでくださった方に感謝申し上げます。ありがとうございました。


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ウエダサエ

カメラ歴は2年ほど。光で溢れている写真が好きです。主な被写体は、光、風景、人物です。 人物は、ポートレートというよりは、顔をあまり映さない形での撮影が好みです。 記憶の曖昧さが表現できるような写真を撮りたく思っています。

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