東京カメラ部は、「感動共有による寛容な世界の実現」というビジョンを掲げ、2012年にSNS写真コミュニティの運用を開始しました。約560万人ものフォロワーを抱え、毎日約2万5000作品が投稿される中から厳選された作品が紹介されています。
旅行を通じて異文化への理解が深まり寛容性が育まれるように、写真を通じて感動を共有することで、世界中の人々の幸福を増幅することを目指しています。
このコミュニティは、当時自由度が低かった日本の写真業界において、クリエイターが自由に作品を発表できる場として誕生しました。
「撮って出し」が正解とされ、トリミングすら批判される風潮があった中で、東京カメラ部は「もっと自由に気軽に作品をシェアしよう」と呼びかけ、多くのクリエイターの支持を得ました。
東京カメラ部は、オンラインでのコミュニティ活動だけでなく、リアルな体験を重視したオフラインイベントも積極的に開催しています。毎年渋谷ヒカリエで開催される写真展は、その象徴です。
代表取締役社長の塚崎秀雄氏は、人間がリアルで会いたいという欲求は普遍的であるとし、写真展をクリエイターと来場者の交流の場、さらには新たなクライアントとのマッチングの場としても位置づけています。
こうした東京カメラ部のリアル展開に呼応するように、写真文化の振興を支援する企業のひとつが、カメラ専門店「アールイーカメラ」です。
アールイーカメラでは、販売や買取にとどまらず、若手クリエイターとのコラボレーションや、大学写真部との機材貸出企画などを通して、写真を軸にしたリアルな出会いや挑戦の機会を生み出しています。
アールイーカメラは、大学写真部と連携して高性能カメラ機材の貸出を行い、学生によるテーマ作品の制作・展示・レビュー記事化までを支援。実際の使用体験を通して、機材の性能だけでなく、撮影者の視点や思考も発信する取り組みを行っています。
また、アールイーカメラのブログでは、写真家やインフルエンサーによるレビュー記事やインタビューを連載し、リアルな「撮る・使う・伝える」体験を紹介。東京カメラ部が育む表現者と鑑賞者をつなぐ空間と同様に、アールイーカメラもまた、カメラという道具を軸とした情報共有コミュニティの形成を目指しています。このように、東京カメラ部とアールイーカメラはアプローチこそ異なるものの、「写真文化の発展と体験価値の拡張」という共通のビジョンをもって活動しています。
東京カメラ部は、若手クリエイターの育成にも力を入れています。「東京カメラ部10選U-22」は、22歳以下の写真家を対象とした選抜プロジェクトで、2020年から始まりました。フォトコンテストを通じて選ばれた若手クリエイターには、ニコンのミラーレスカメラ「Zシリーズ」のモニター特典が授与されるなど、創作活動を支援する取り組みが行われています。
アールイーカメラもまた、若い世代がより高品質な撮影体験を得られるよう、レンタル機材の無償提供やレビュー支援を行うプロジェクトを推進中。これにより、未来の表現者にとって、技術的なハードルを越えた実践の場が提供されています。
東京カメラ部は、SNSというオンラインプラットフォームを基盤にしながらも、渋谷ヒカリエでの写真展などリアルな場を通じて、写真愛好家たちの熱量を可視化し、共感の輪を広げてきました。
アールイーカメラもまた、リアルな体験・実践機会を提供することにより、単なる機材提供を超えた「写真文化の共創パートナー」としての役割を担っています。
オンラインとリアル、プロとアマ、個人と企業──そのすべてをつなぐ写真の力が、これからの文化を形作っていくのかもしれません。
アールイーカメラは、2007年に「株式会社アキバ流通」として神田佐久間町で 創業し、家電卸売業と並行してカメラの買取販売を開始しました。 その後、2009年に外神田へ移転し、事業規模を拡大。2015年には現在の店舗がある御徒町へ移転しました。2018年からはカメラ事業に本格的に注力し、 「アールイーカメラ」としての活動をスタート。 現在に至るまで、カメラ愛好者の皆様をサポートし続けています。
アールイーカメラの使用カメラ
アールイーカメラの使用レンズ