
こんにちは。横浜国立大学写真部 2 年生のこやまこうたです。
突然ですが、近頃の私は中判デジタルが気になって仕方がありませんでした。というのも、元来 2000 万画素程度のフルサイズレフ機を使っていた私は、自分の撮影スタイルに合った高画素のミラーレス機 に機材更新を検討しておりました。当初は4000〜5000 万画素のフルサイズミラーレスを購入する気満々だったのですが、友人からの「それなら GFX(FUJIFILM の中判デジタ ル)買えば?」という言葉にハッとしてからというものの、中判デジタルに足を踏み入れたくて仕方なくなってしまったのです。
ただ、中判デジタルを使ったことのない私にとっては、購入するにあたって気になること が山々でした。
AF は遅いの?手ブレ補正はあった方がいい?そもそも重い??
FUJIFILM GFX100S II / GFX50S II 使用したフォトグラファーのインタビュー
そんな疑問を肌で確かめるために、まず買う前にレンタルして使ってみたいと思ったのですが、目当てのGFX50S IIを気軽にレンタルできる宛が見つからず、悶々とした日々を送っておりました。
そんな私に一筋の光を差して下さったのが今回の企画でした。部内でレ ンタル企画の告知があり、何気なく商品を見漁っていると…
あるじゃないか!!!!GFX50S II が!!!!
私は迷わずこの機材を借りると心に決め、レンタル当日はワクワクドキドキしながら店頭へ向かいました。私の貸出を担当して下さったのはとても気さくな方で、楽しく会話させ ていただきました。
私の撮影スタイルや、私がGFXの購入を検討していることなど、様々なことをお話した結果、GFX50S II と GF80mm F1.7 のペアでお借りさせていただくこと が決定。
その後の週末は、この機材とともに過ごすことが決まったのです。機材レンタル の貴重な機会を下さったことを、この場を借りて感謝申し上げます。
なお、私の撮影スタイルは、のんびり旅をしながら自然の風景や人の生活を撮影したり、 日常でちょっと心惹かれたものを撮影したりするというものです。今回は、実際に同じ機 材を購入して使用することを想定して、そのような場面でマイペースに撮影しておりまし た。ですので、あまりガツガツした撮影という感じではなく、アガリが少なくなってしまいました。
また、今回は FUJIFILM ならではの「フィルムシミュレーション」をベースに 現像しております。
少ない作例ではありますが、私が GFX と過ごした週末を、ゆる〜く流し見をしていただければ嬉しいです。
旅に出て一発目、カメラを握った時に思ったこと。
「えっ、、こんな軽いの?!普通に持てるし普通に使えるじゃん!」
元来キヤノンのフルサイズレフ機を使ってきた私。その時に気づいたのが、なんと今まで 使ってきた機材との重量にほぼ差異がないということ。初手も初手のタイミングで、これまで抱いてきた中判デジタルのフットワークが重いという印象がいとも簡単に粉砕。そし て何よりフルサイズから中盤に移行したという違和感を感じなかったのです。そんな楽しくなってきたところでまず一枚。

森の中を走るローカル線の写真です。これはトイレ休憩に立ち寄った駐車場から線路が見え、調べたところすぐにやって来そうだったので撮影したものです。線路は緑の中を通っているとはいえ、すぐ横には歩道と道路。やって来る列車も緑色ということで、画面いっ ぱいを緑色で埋め尽くすために、柵に巻き付いた葉を手前にドデカフレームインさせると いう大胆な手法で道路を隠蔽。写真の持つ「排除性」を利用した一枚となりました。
一発目で「普通に使える」ことが分かったので、続いては、AF や手ブレ補正、ダイナミッ クレンジなど細やかな部分を気にしながら撮影。

農作業中の一休みでしょうか。のどかな風景を一枚。この一枚に関しては、撮影時よりも現像時に感動がありました。それは44×33 センサーならではのダイナミックレンジの広さです。構図の半分近くはシャドウ部、そしてハイライト部の空とキツめのヒストグラムを描いていたこの画像ですが、現像作業にてハイライト部は綺麗に復元。シャドウ部も黒 潰れることなく色の情報が残っていました。流石中判デジタルだ…
特にフルサイズ機を使っていた私にとってはハイライト部の粘りが非常に印象に残りまし た。これまでは適正露出より少しマイナスで撮影することが多かった私のスタイルが変わるかもしれないと思った一枚でした。

振り返って一枚。こちらものどかな風景です。
先程の撮影から絞り値を変えずに撮っていたようですが、ここは絞ってこのレンズの解像性能を見ておきたかったなと今になって思い返します。
続いては動体を撮影。

動体の代表として白羽の矢が立ったのが親戚のワンちゃん。瞳にはうっすらとカメラを構えている私が写っています。流石の解像ですね…
このあたりで今回の組み合わせの AF のクセが分かってきたのですが、「迷いはしないが遅い」という感じでした。犬のような不規則な動体にはなかなかAFが追いつかず、撮影枚 数に対してのアガリが少なかったように感じました。

合焦速度が遅くとも、絞りを開放にしていてもきちんと合焦はします。そして流石のボディ内手ブレ補正、動体も落ち着いて撮影することができました。

今回の撮影体験で感じたのは、この機材は「ゆっくり、じっくり」撮影するのが一番楽し いということです。ガツガツ動体を撮影するわけではなく、ゆっくりと撮影を楽しむというスタイルの方には迷いなくおすすめできる機材であると思います。斯く言う私もこのレ ンタルを機に GFX50S IIの購入を決意したのでした。
初めての中判デジタルと過ごした週末は、私にとって大変貴重な体験となりました。実際に自分の肌で機材についで知ることで、私が抱いていた不安要素が払拭され、この機材を購入するという決断に踏み切ることができました。改めて素晴らしい機会を提案して下さ ったアールイーカメラ様に感謝申し上げます。ここまで読んで下さった方もありがとうご ざいました。GFX はいいぞ!!

こやまこうた
カメラ歴6年。13歳の時に鉄道の撮影にカメラを持ち出し、次第に写真の虜に。現在はほぼ鉄道は撮影しておらず、旅をしながら自然の風景や人の生活を撮影するスタイルがメイン。