CP+とは何か、2026年の注目ポイント
CP+(シーピープラス)は、カメラと写真映像のワールドプレミアショーとして毎年横浜で開催される、アジア最大級のイベントです。2026年は2月26日から3月1日までの4日間、パシフィコ横浜とオンラインでのハイブリッド形式で開催されます。カメラ本体やレンズだけでなく、周辺機器やアクセサリ、最新技術まで幅広い製品が紹介され、写真愛好家からプロのクリエイター、そして一般のカメラユーザーまで、多くの人々が注目しています。
近年、カメラ市場ではミラーレスカメラへの移行が完了し、高機能なコンパクトカメラや動画撮影機能に特化した製品、AI技術を搭載した新製品が目立ってきています。また、中国メーカーの台頭や動画機材・映像系製品への注目も高まっており、CP+2026ではこれらのトレンドが色濃く反映された新製品の発表が期待されます。
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主要メーカーの注目新製品予測
CP+2026では、主要メーカー各社がどのような新製品を発表するのか、その予測と期待される進化について見ていきましょう。
キヤノン:Rシリーズなど主力機種の進化
キヤノンは2026年に向けて、「EOS Rシステム」の主力ラインナップの強化と、動画・配信ニーズへの対応を同時に進めることが予想されます。特に以下のモデルに注目が集まります。
EOS R7 Mark II: APS-Cフラッグシップモデルとして、より高速なセンサーを搭載し、操作性が改善される可能性があります。8K動画対応の4000万画素センサーを搭載し、高解像度と高性能を両立する「ベイビーR5」として登場するかもしれません。
EOS R8 V: EOS R8の派生モデルとして、Vlogや配信に特化した機能が強化されると予想されます。6Kオーバーサンプリングによるノンクロップ4K60p、約1.2倍クロップでの4K120p、Canon Log 3など、動画クリエイターにとって魅力的なスペックが期待されます。
EOS RE-1: 1970年代の名機「キヤノン AE-1」をオマージュしたレトロスタイルのミラーレスカメラとして、2026年4月のAE-1発売50周年に合わせて登場する可能性があります。写真体験を重視し、3250万画素フルサイズセンサーを搭載しつつ、コストを抑えたモデルとなるでしょう。
PowerShot V3: Vlog・動画寄りのPowerShot V1に対し、PowerShot V3は静止画撮影者向けのモデルとして、20倍ズーム(望遠端約500mm相当)を搭載し、30コマ/秒の連写性能を維持する可能性があります。
ソニー:Eマウント新型・動画系ラインの動向
ソニーは、α7Vの登場によってフルサイズミラーレスの基準が更新された後、2026年には動画制作向けのFXライン、高画素のα7R系、そして高級コンパクトカメラに注目が集まると予想されます。
α6700後継機: 古いモデルとなっているα6700は、アップデートされる可能性が十分にあります。
ZVシリーズ: エントリークラスのカメラとして、Vlog機としての収益性を考慮し、ZVシリーズで後継機が登場するかもしれません。
α7R VI: 高画素モデルであるα7Rシリーズの新型機がそろそろ登場すると予想されます。
FX3 II: α7Sシリーズの新型機が登場する前に、シネマに特化したボディであるFX3の新型が登場する可能性が高いです。
RX100シリーズ: 新型機の登場が期待されており、USB-C端子と改善されたメニューシステムを備えたコンパクトカメラとして、多くのユーザーが待ち望んでいます。
ニコン:Zマウント新機種と新設計レンズ
ニコンは2026年に向けて、「Z」シリーズのラインナップをさらに厚くすることが予想されます。
Z9 II (仮称): Z9が発売から4年強が経過していることや、画像認証システムの導入を考えると、後継機の登場はかなり可能性が高いと見られています。国際大会やスポーツシーズンに合わせて発表される可能性も考えられます。
Zfc II: Z50 IIで進化したAF性能とプロセッサを、レトロなボディに詰め込んだモデルとして登場する可能性があります。
ZRc: Z30の後継機として、動画志向のAPS-Cカメラ「ZRc」が登場する可能性があります。新型センサーを搭載し、「ZR」シリーズの熱狂を取り込むチャンスとなるかもしれません。
新設計レンズ: S-Lineの望遠ズームや大口径単焦点レンズの拡充・世代更新が続く流れが有力です。Zマウント版の300mm F4 PFの登場も期待されています。
富士フイルム・パナソニック・OM SYSTEM:独自戦略の焦点
各社とも独自の強みを生かした製品開発を進めています。
富士フイルム: X-Proの新型機(X-Pro4等)が2026年に登場する可能性があります。スチル重視のカメラとして、新型センサーの搭載も期待されます。また、X-H2/X-H2Sは、高画素の高速読み出しセンサーが登場すれば、再統合されるかもしれません。既存レンズのリニューアルやアップグレードも活発化すると予想され、16-50mm F2.8 IIの小型化技術を採用した50-140mm F2.8後継機が登場すれば、素晴らしい製品になるでしょう。
パナソニック: 優れたS1 IIをベースにしたビデオカメラの登場が必然と見られます。フルサイズ機のほとんどがアップグレードされたばかりですが、LX100シリーズの新しいマニア向けコンパクトカメラや、GM/GXシリーズの新型コンパクトMicro Four Thirdsカメラの登場も期待されています。
OM SYSTEM: 小型軽量のマイクロフォーサーズの強みを前面に出しつつ、ボディの世代更新とレンズ拡充の両方が焦点になります。大衆向けの製品よりも、アドベンチャーやネイチャーフォトを愛する層に注力するブランドイメージに合う新製品が期待されます。2025年のCP+で新型「PEN」についての話題が多く上がったことからも、OM-1やOM-3のセンサーを搭載した「FUJIFILM X100」のライバル機が登場する可能性もあります。
レンズ新製品&名玉リニューアルの噂
カメラ本体だけでなく、レンズの新製品や既存レンズのリニューアルもCP+2026の大きな注目点です。
キヤノン・RF系の期待レンズ
キヤノンRFマウントでは、ミラーレス用ティルトシフトレンズの登場や、RFマウントの古いレンズの改良版が数本登場すると予想されます。ラインナップに唯一欠けている天体写真用の明るい超広角単焦点レンズの登場も待ち望まれています。
ソニー・Gレンズ/GMレンズ、RX100後継
ソニーは、α7Vの登場後、レンズの強化に注力する年になると予想されます。100-400mmクラスの望遠ズーム更新や、超広角側のGMズーム追加などが噂されています。
シグマ・タムロン:サードパーティの新機軸
サードパーティメーカーも独自の強みを生かしたレンズ開発を進めています。
シグマ: BFのファームウェアアップデートのほか、DC DNシリーズのリニューアル版に絞りリングとコントロールリングの搭載が期待されます。35mm F1.2 IIで採用されたレンズの小型化アプローチが幅広いレンズに採用されること、APS-C用の50-150mm EX DC HSM後継機が小型軽量で安価に登場すれば素晴らしい製品となるでしょう。
タムロン: G2世代のF2.8大三元ズームが完結したことで、今後は既存のニッチなレンズ群の光学性能向上や焦点距離域の見直しが図られると推測されます。単焦点レンズ市場でも、ズームレンズで成功を収めた「ニッチな需要を見つけてそれを埋める」手法が展開されることが期待されます。
ニコン:Zマウント拡充とD500後継の行方
ニコンZマウントでは、DXの16-50mm F2.8の登場を踏まえ、D500後継機の登場を期待する声が根強くあります。最新のAF、高速読み出し可能なセンサー、十分なバッファを備え、Z6のボディを流用した筐体に収まれば素晴らしい製品となるでしょう。Zマウント版の300mm F4 PFの登場も最高とされています。
ニッチ&新興メーカー・映像カメラの台頭
海外・中国勢が持ち込む最新技術
近年、GODOX、NEWEER、K&F CONCEPTなどの中国・韓国メーカーがカメラアクセサリーや照明機材の分野で存在感を増しています。CP+2026でも、これらのメーカーが実機を展示し、日本国内での認知を広げるプロモーションを行うことが予想されます。高性能で低価格な製品は、ユーザーにとって新たな選択肢となるでしょう。
シネマ&Vlog対応コンパクト機の潮流
動画撮影の需要が高まる中、シネマカメラとVlog対応コンパクト機の潮流が強まっています。キヤノンの「PowerShot V1」やソニーの「VLOGCAM ZV-1F」など、動画撮影に特化したコンパクトカメラは、スマホでの動画撮影に物足りなさを感じ始めたユーザーの受け皿として人気を集めています。また、ニコンが子会社化したRED Digital Cinemaの技術を活用したビデオクリエイター向けのブース展開も注目されます。
CP+2026で“次の一台”を選ぶためのポイント
スペック・価格・操作性・デザインの比較軸
CP+2026で“次の一台”を選ぶ際には、単にスペックの数字だけでなく、以下の比較軸で検討することが重要です。
スペック: 画素数、AF性能、連写速度、手ブレ補正、動画性能(4K/8K、フレームレート、コーデック)など、重視する機能の数値を比較します。
価格: ボディだけでなく、レンズやアクセサリーを含めた総コストで検討します。
操作性: 実際に手に取って、グリップ感、ボタン配置、メニューシステムなどが自分に合っているかを確認します。特に、動画撮影を意識するなら、縦動画・配信を前提としたUI/操作系も重要です。
デザイン: クラシックなレトロデザインから、モダンでスタイリッシュなデザインまで、好みに合ったものを選びます。カメラは長く使うものなので、愛着を持てるデザインであることも大切です。
今後のトレンド最前線とまとめ
2026年から2027年にかけて、カメラ業界は「次の当たり前」が更新される転換期となります。高精度AFや強力な手ブレ補正に加え、「プリキャプチャ/高速連写の実用性」「熱対策込みの長回し耐性」「編集の自由度を上げるオープンゲートや高フレームレート」「縦動画・配信を前提にしたUI/操作系」など、カタログスペック以上に「運用の快適さ」が重視される傾向が強まるでしょう。
復刻デザインの注目機から、動画特化のハイブリッドモデル、軽量コンパクト志向の高画質機まで、個性豊かな製品が増え、写真派・動画派どちらにとっても選択肢が広がる年になりそうです。CP+2026は、これらの最新トレンドを肌で感じ、自分にとって最適な「次の一台」を見つける絶好の機会となるでしょう。