カメラ歴10年 現在フィルムカメラマンとして「残す」を意識した写真を撮影しています。 家族写真などを始め出張で撮影しています。 撮影スタイルはストリートスナップ、好きな被写体は「今目の前の景色」
IKASHIMAの使用カメラ
IKASHIMAの使用レンズ
フィルムカメラ「Nikon FM」一台で、日々の風景を丁寧に写し出すIKASHIMAさん。
街角の光、ふとした瞬間の空気、人々の営み。彼が見つめるのは、「今この瞬間だけの景色」。
10年間撮り続けてきた彼が語る、写真との出会いと“原点を大切にする”撮影スタイルとは。
「もともと外に出るのが好きで、散歩のついでにスマホで写真を撮っていました」
写真を始めたきっかけをそう振り返るIKASHIMAさん。
ふと「カメラが欲しい」と思い立ち、手に入れたのは手頃なコンパクトデジカメ。初めて訪れたのは埼玉にある稲荷山公園だったそうです。「そのとき、ちょうど桜が満開で――。
1枚撮った瞬間、『うわ、楽しい』って。衝撃でした」
そのまま“写真の沼”に入り込み、気がつけば10年。今ではフィルムカメラで出張撮影もこなすカメラマンとして活動しています。
撮影スタイルのベースはストリートスナップ。
「街中でふと出会う光、人、風景――その時にしか見られないものに惹かれて、残しています」とIKASHIMAさんは語ります。
特別な被写体でなくても、その瞬間にしかない“空気感”や“存在感”を写し取る。
その視点が、写真に独自の温度を宿らせています。
現在、IKASHIMAさんが愛用しているのはNikon FMのみ。
かつてはPENTAX K-3iiなどのデジタル機も使用していたそうですが、ある日出会ったNikon FMがすべてを変えました。
「中古カメラ屋に勤めていたときに、ふとNikon FMと出会って。“これだ”って。以来、ずっとこれ一本で撮っています」
以降は手持ちの機材をすべて手放し、フィルムカメラ一本に絞ったとのこと。
「後継機や高性能なモデルもあるけれど、原点を探るという姿勢が自分らしさかなと。必要以上に機能がなく、手に馴染むのもすごく気に入っています」
機材との“対話”を大切にする姿勢がにじむ、強いこだわりと愛着です。
10年間ずっと心に描いていた場所――福島県・大内宿と夜ノ森の桜。
ついに訪れたその日、IKASHIMAさんの中で何かが大きく変わったといいます。
「ずっと行きたかった場所だったので、撮れたときの喜びは大きくて。今でもあの景色と感情は忘れません。自分の写真人生の節目になった出来事でした」
長年の思いが実を結ぶ瞬間。それは、写真が単なる趣味ではなく、自身の人生の“記憶”や“軌跡”になっている証拠なのかもしれません。
最後におすすめの撮影スポットについて伺うと、意外にも“東京の下町”の風景が挙がりました。
「葛飾区四つ木あたりの荒川の河川敷がおすすめです」
鉄塔や高速道路といった構造物が程よく点在し、空が開けていて、朝焼けや夕焼けも絶景だとか。
「運が良ければ富士山が見えるし、望遠レンズを使えば東京タワーとスカイツリーの両方をフレームに入れることもできます」
さらにアクセスも良好。京成線・四ツ木駅から徒歩圏内で、公園も多く、撮影と休憩を両立できる点も魅力です。
「僕、この場所で一番写真撮ってると思います。練習台としても、本当に最高のロケーションです」
IKASHIMAさんの写真には、派手さや演出はないかもしれません。
でも、そこには「その瞬間にしかない、目の前の景色を残す」という確かな想いが詰まっています。
便利さや効率に流されない、“原点”を大切にするスタイル。
一枚一枚を丁寧に切り取るフィルム写真が、見る人の記憶にも静かに残っていきます。
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