
岩手県・東北を中心に、自然風景や星空、動物を撮り続けるフォトグラファー・スプラウトさん。
超広角レンズで切り取るダイナミックな世界観に魅了され、冬はなんと“ダイヤモンドダストを求めてシーズン10回以上”も撮影に足を運ぶという情熱の持ち主です。
そんなスプラウトさんに、写真を始めた経緯から撮影で大切にしていること、忘れられないエピソード、おすすめの撮影地まで、じっくりお聞きしました。










カメラを始めたのは、家族旅行のために購入したAPS-Cカメラが「使わないのはもったいない」と思ったことがきっかけだったそうです。
近場の風景を撮り始めた頃、スプラウトさんを写真の世界に一気に引き込んだのが、八幡平の“ドラゴンアイ”と天の川の撮影。
「雪山をナイトハイクして撮影するなんて、当時は考えもしませんでした。でもインスタで仲良くなったフォロワーさんに誘われてチャレンジしたのが大きかったですね」
そこから一気に、自然・ネイチャー写真への情熱が芽生えていったと言います。
スプラウトさんが心惹かれるのは、光と影が織りなすドラマティックな風景。
「日の出や日没の時間帯は、雲の量や湿度で見える景色が全然違う。まさに一期一会なんです」
同じ場所でも条件で全く違う顔を見せる瞬間を求めて、自然の中へと足を運び続けています。

選んでいただいた写真の中でのベストショットは、2021年に撮影した「八幡平ドラゴンアイ × 皆既月食」。
「天気の読みが外れて、月どころか目の前のドラゴンアイすら見えないほどの濃霧に…」
しかし数時間待ち続けた末、わずか数分だけ月が姿を現します。
「その一瞬で撮れた写真が、思いがけず神秘的な仕上がりになってくれました」
まさに執念の一枚。
メイン機材は SONY α7RⅤ。サブに α7RⅢ を使用。
「最初に買ったのがSONYのAPS-Cだったので、その流れでフルサイズもSONYに。コンパクトでダイナミックレンジが広いので、夜の撮影にも強いところが気に入っています」
レンズはSONY純正GMを3本所有しており、「他とは比べ物にならない描写」と絶大な信頼を寄せています。
印象に残っている撮影エピソードとして挙げてくれたのが、2020年の三ツ石山ナイトハイク。
「山頂が三脚が倒れるほどの暴風で、低体温症になりかけました…」
これをきっかけに、翌年からは防寒・暴風対策を徹底するようになったとのこと。
自然相手の撮影だからこそ、危険と隣り合わせであることを改めて感じさせられる体験です。
最後に、他のカメラユーザーへ向けたおすすめスポットを伺いました。
「国立公園にもなっている八幡平は本当におすすめです。春夏秋冬いつ行っても絶景に出会えるし、周りには温泉も多いので撮影後に日帰り温泉ランチも楽しめます」
写真も旅行も好きな人には、まさに天国のようなエリアです。
家族旅行用のカメラから始まり、
SNSでの縁、八幡平の絶景、そして自然の過酷ささえも糧にして、
スプラウトさんは“一期一会の光”を追い続けています。
東北の大自然をダイナミックに切り取るその写真は、
見る人にも「その瞬間に出会いたい」と思わせる力を持っています。
スプラウトさん、素敵なお話をありがとうございました。
カメラ歴は6年。 岩手県・東北を中心に自然風景、星空、動物を撮影しています。 超広角レンズでのダイナミックな切り取りが好きです。 最近はダイヤモンドダストにはまり、シーズンで10回以上は撮影に行きます。
スプラウト さんの使用カメラ
スプラウト さんの使用レンズ
カメラ歴は6年。 岩手県・東北を中心に自然風景、星空、動物を撮影しています。 超広角レンズでのダイナミックな切り取りが好きです。 最近はダイヤモンドダストにはまり、シーズンで10回以上は撮影に行きます。
スプラウト さんの使用カメラ
スプラウト さんの使用レンズ