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こんにちは。早稲田大学写真部120期四元です。
お父さんが撮り鉄+アイドルのカメコで、昔使ってたカメラを2台借りたのがきっかけで写真にハマりました。
普段使っているのはCanon EOS70Dというデジタル一眼レフとCanon EOS7というフィルム一眼レフです。
旅行や同窓会など、特別な日は現像した時にその日の思い出を振り返られるようフィルム、撮影依頼やスナップなど沢山写真を撮りたい時はデジタルを使います。
最近は日常をフィルムで撮り溜めて大学の卒業式の日に現像し、「こんなことあったなー」とタイムカプセル的な事をやりたいのでほぼフィルムカメラを使っています。
写真部に入って3年目ですが、実は私、カメラの知識がほぼ無いのです。
前述の通り、私は父からカメラを譲り受けただけなので、ただ「良いな」と思う景色があった時にカメラを構えてシャッターを押すだけ。
正直シャッタースピードとかISOとか未だに分かりません。(そろそろ勉強するべきとは思いますが)
だからこの機能を使えば写真が明るくなるとか、こんな写真が撮れるとかよく分からずに使っています。きっと機能をしっかり理解すれば、もっと撮れる写真の幅も広がるのだと思いますが……。
そんな中、アールイーカメラのコラボ企画の話が舞い込んできました。
写真部の人に教えてもらうのも良いけど、やっぱりプロの人から色々聞くのが1番ですよね。これを機に、カメラについて色々学べたら良いなと思い、コラボ企画に応募しました。
今回のコラボ企画では機材を借りられるということで、ずっと気になっていたミラーレス×オールドレンズの組み合わせをお借りしました。
軽くてコンパクトで持ち歩きやすそうなミラーレスにはずっと憧れていました。私の一眼レフは中にミラーがあるからかとても大きいし重いしで、「この日は絶対にカメラ持って写真撮るぞ!」という時にしか持っていかないんです。だからふとした時に綺麗な景色が現れてもなかなか写真が撮れなくて……。後悔した日は数え切れません。
オールドレンズも何人かの写真部員が使っていて、展示の時に「うわ〜! なんだこの色味は?! 良すぎる」と思う写真が大体オールドレンズで撮られたものでずっと使ってみたい気持ちがありました。
御徒町のアールイーカメラに着くと、既に私の「使ってみたかった!」と思うカメラが既に用意されてありました。
カメラはsony α7II。
Sonyのカメラを愛用している部員も沢山いますが、こんなに素晴らしいカメラをお借りできるなんて夢にも思いませんでした。
シャッターの音が心地よく、ファインダーを除くと液晶になっているので「ミラーレスだ!」と嬉しくなりました(笑)
そして驚いたのは、このカメラはセンサーをフルサイズにもaps-cにもすることができ、単焦点レンズ1本で2種類の焦点距離で撮影できる点です。画角が広いなと思えば焦点距離を変えられるのに被写界深度はそのままなので、様々な表現ができそうです。
レンズは4つ提案していただきました。
全てを解説付きで色々と試させていただき、「スナップを撮りたい」「軽くて持ち運びやすいカメラを使いたい」「初心者に使いやすいレンズが良い」というところから、Super Takumer 55mm/f1.8のレンズとEBC FUJINON SW 28mm/f3.5レンズを借りることにしました。
今までオートフォーカスでしか写真を撮ったことがなかったのでマニュアルで上手くピントを合わすことが出来るかとても不安でしたが、スタッフさんが優しく教えてくれました。
また、F値の調節の仕方や画角の決め方、撮影の練習法など沢山のことを教えていただきました。
1週間カメラを借りて撮った写真はこちらです。
こちらはカメラを借りてすぐに撮った写真。
色味と言いボケ感と言い、まさに「オールドレンズ」という写りで感動しました。
これは歌舞伎町のキャバレーを改築した「ニーナナ喫茶」という場所で撮影しました。奥が舞台になっていて新宿の目みたいな照明が着いているのですが、その光がすごく綺麗に玉ボケしてくれました。
バイトから帰る時偶然縁日がやっていたので、スナップ感覚で撮った中のお気に入り。
人が多い中いい感じの画角に収まったのは28mmだったからだと思います。
赤坂のオフィス街のど真ん中にある日枝神社。
オフィスビルと立派な鳥居のコントラストが面白いなと思ったので撮影しました。手前がボケて奥のビルにピントが合ってるので奥行きを感じられる写真が撮れたなと思います。
これもマニュアルだからできた写真ですよね。
最後の1枚は試しに撮らせていただいた時の感動が忘れられず、植物に近づいてボケを意識して撮った写真です。
今まで夕方や夜の撮影が多かった(インターンで昼の自由時間がほぼ取れず……)ので暗い写真ばかりでしたが、朝撮影したらすごく柔らかい写真が撮れて感動しました。
1週間使って、やっぱりミラーレスは軽くて持ち歩きやすく、オールドレンズは1枚1枚と向き合う時間を持つことができる点に気が付きました。
普段「よし! 今日は撮るぞ」と意気込まないとカメラを持ち歩かない私にとって、常に持ち歩けてスナップのような日常を切り取る写真を撮れたのはすごく新鮮でした。
オールドレンズのマニュアルの撮影方法は、パシャパシャ撮れるオートフォーカスと違って、1枚1枚にしっかり向き合う感じがフィルムっぽさもあり、とてもおもしろかったです。
ただ、フレアを出した撮影が出来なかったのが心残りです……。
カメラは高価な機材なので、大学生の私には「パートナー」を持ってしまうとなかなか他の機材を触る機会がありません。しかし、今回カメラをお借りすることができて普段使わないタイプの機材を触ることが出来たのはとても貴重な経験でした。
今まで友達の機材を「いいな〜」と指をくわえていただけでしたが、そんな機材の欲張りセットをわたしの好みに合いそうな形で組んでいただき、アドバイスや撮り方講座を1時間近く行ってくださったスタッフの方には大変感謝しています。
今回の企画を機に、カメラについて勉強して沢山の表現ができるよう精進します。
著者 プロフィール
早稲田大学写真部
四元里穂
大学四年生。
大学ではジャーナリズムの勉強とか本を作ったりしています。
最近はポッドキャストのADをやっています。