マジックアワー撮影のコツは?最高の1枚を撮るポイントを紹介
マジックアワー撮影のコツは?最高の1枚を撮るポイントを紹介
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いつもの風景がまるで絵のような幻想的な空間になる『マジックアワー』

カメラ初心者さんでもコツを掴むと幻想的な写真を撮影することができます。

マジックアワーを撮影するにはいくつか攻略ポイントがあるのはご存じでしょうか?

今回は最高の1枚に出会うためのマジックアワーの撮り方のコツを紹介します。

マジックアワーとは?

マジックアワーとは、日の出や日の入り前後の空の色が変化する時間帯の総称。

太陽が傾くことにより空の色が変化し、幻想的な写真を撮ることができます。

マジックアワーでは地平線を基準とし+6°でゴールデンアワー

-6°でブルーアワー

上記角度で空がオレンジ、または青色に変化します。

時間にすると日の出と日の入りの前後15分間であり、時間帯を狙った撮影が必要。

幻想的な色に町や風景が染められるため、撮影業界では『魔法の時間』と呼ばれています。

マジックアワーを撮る前に知っておきたいこと

マジックアワーは限られた時間帯でしか撮影できないため、万全な準備が必要になります。

条件によっては撮影が難しいこともあるため、以下のポイントを確認しておきましょう。

日の出、日の入りの時間を確認

マジックアワーは日の出、日の入りの15分程度しか撮影することができません。

そのため、ニュースやネットで日出、日没時間を確認しておきましょう。

時間の経過と共に空の色もすぐに変わってしまうため、撮影場所をあらかじめ下見したり、カメラの設定を事前に行っておくとスムーズです。

マジックアワーは撮影者にとって人気であり、キレイに撮れるスポットは人が多いことも。

早めに行動し場所取りを行うことをおすすめします。

天気を確認

マジックアワーは以下の天気ではキレイな写真が撮りにくいため注意が必要です。

  • 曇り:厚い雲が空を覆っていると光の反射が少なく、暗い写真になりやすい
  • 雨天:雲が厚いため日光が届かず暗い写真に。夕方だけでなく、翌日の朝も雲が厚い可能性あり

雲が分厚いと光の反射が少なく、パッとしない写真になりがちに。

撮影日の天気、前日の天気は確認しておきましょう。

撮影場所は見晴らしがよい場所がおすすめ

マジックアワーを撮るためのおすすめスポットは見晴らしがよい+水辺のような以下の場所です。

・広い砂浜

・高台や崖

・透明度の高い海

・灯台や桟橋

・水が張った田んぼ

水辺は夕焼けなどが反射されるため、より幻想的な風景を撮影することが可能。

また、夜桜などのライトアップと合わせるとより幻想的な1枚になるためおすすめです。

場所が遠くて下見ができない場合は、Googleマップのストリートビューで確認すると分かりやすいです。

太陽の出る位置を確認

見晴らしがいいスポットでも、場所によっては建物や木などで視界が遮られることも。

撮影スポットの太陽が出る位置に障害物がないか確認しておきましょう。

マジックアワーは撮影できる時間が短いので、スポット探しで時間をムダにしないように念入りにチェックが必要です。

早朝と夕方は写真の雰囲気が変わる

マジックアワーは日出、日没の1日に2回訪れます。

早朝と夕方の違いは以下になります。

  • 早朝:空気が澄んでおり、人も少ないため静かで清新な雰囲気の写真が撮れる
  • 夕方:夕日のオレンジや赤の色合いが強く、気温も高いため柔らかい雰囲気の写真が撮れる

同じマジックアワーでも時間帯によって写真の雰囲気が変わるため、自分に合った時間帯で撮影を行いましょう。

マジックアワーの撮影ポイント

マジックアワーの撮影ポイントは以下です。

逆光を活かした構図

逆光を活かした構図にすることでシルエットと背景にコントラストができ、写真全体がドラマチックになります。

あえて逆光を使用し、柔らかいオレンジの光に黒い被写体が移った幻想的な写真を撮影してみましょう。

意図的にフレアやゴーストを発生させることでさらに神秘的な写真になるためおすすめです。

ホワイトバランスのはくもりがおすすめ

ホワイトバランスはくもりがおすすめ。

くもりでは青白い光を補正し、自然で暖かい色合いになるため包み込まれるような1枚を撮影することができます。

実際にマジックアワーを撮影した状態は以下になりました。

自分の好みにあったホワイトバランスで撮影してみましょう。

水や雲の流れを出したい時はNDフィルターを使う

NDフィルターを使用することでスローシャッターでの撮影が可能。

絞るだけではシャッターのスピードが遅くならないことが多いため、よりキレイに撮影したい人にフィルターはおすすめです。

特にゴールデンアワーの撮影時には光が入りすぎて写真が白くなることも多いため、白とび防止にも活躍します。

マジックアワーは光が柔らかく、暗めの場所での撮影であるため、『白飛び』や『手ブレ』が発生してしまいがち。

そのため、以下のようなカメラ設定を行いスムーズに撮影できるようにしておきましょう。

撮影モードはマニュアルに

マジックアワーでは光の変化が著明。

そのため、マニュアルモードを使用することで露出を自分で設定でき、カメラがシーンを過剰に明るくしたり暗くしたりすることを防げます。

また、マジックアワーは時間が短く限られているため調節しやすいマニュアルモードを選ぶことで効率よく撮影することができます。

露出補正はマイナスに

露出補正はマイナスに設定しておくことで、白飛びを防ぎコントラストが明確な写真を撮ることができます。

カメラではオート機能により絞り、ISOなどをコントロールしてくれますが、自分の思い通りの調節にならないこともあります。

そのため、白飛びしている場合には自分で露出補正を行い調節しましょう。

ISOは低く設定しておくとよい

ISO感度とはカメラが光をとらえる能力を指します。

ISO感度を上げすぎてしまうと、光をたくさん取り込んでしまうため白飛びしやすくなるため低めに設定しておきましょう。

最低感度にしておき、編集で明るさを調節することでキレイな仕上がりになります。

絞りはF8~を基準に

絞りは撮りたい風景に合わせて数値を設定しましょう。

光を取り込みすぎると背景が白くなるため、F8以上がおすすめです。

絞り値が小さい方が柔らかく優しい印象、絞り込むことでシャープな印象の写真になります。

自分の撮りたい雰囲気に合わせて露出度を設定しましょう。

シャッタースピードを下げる

マジックアワーの時間帯は光が弱くなるため、暗くなってシャッタースピードが遅くなります。

結果、写真がブレてしまいイマイチな写真になってしまうことも。

写真ブレの対処方法として三脚を使用することをおすすめします。

また、シャッタースピードを数秒から数十秒に設定することでカメラが動かず、クリアでシャープな写真を撮影することができます 。

今回使用したカメラはEOS Kiss M2

今回使用したカメラはCanon kiss M2です。

EOS kiss M2でマジックアワーを撮影する時は以下のポイントに考慮するとうまく撮影ができました。

・モードはマニュアルモードモード

・F値は6.3~16で設定(周りの明るさに合わせて)

・露出はマイナス補正:白飛び防止で夕陽をキレイに撮影

・ISO:100~400:シャッタースピードを上げてブレ防止

・色温度 6000程度に(赤っぽく撮影して色味を出す)

ISOは上げすぎるとノイズが出てしまうため、シャッタースピードを下げて撮影することをおすすめします。

マジックアワーの撮影方法まとめ

マジックアワーは幻想的な1枚を撮りたい人におすすめの時間帯です。

昼間のスナップ写真でなんとなくイマイチ、と感じている初心者さんでもキレイな写真を撮ることが可能。

マジックアワーは撮影時間が限られているため、準備や撮影のコツをしっかり学んでから望むことでベストショットと出会うことができます。

あなたが最高の1枚のシャッターを切れることを、心から願っています。

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