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【法政大学カメラ部×マルミ光機】一風変わったフィルターで夏を捉える/相樂空

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【法政大学カメラ部×マルミ光機】一風変わったフィルターで夏を捉える/相樂空

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相樂空

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大学に入ってからミラーレスカメラを購入。オールドレンズの魅力にハマり、今ではフィルムカメラも使っている。浮遊感のあるどこか不思議な写真を撮りたい。

相樂空の使用カメラ

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富士フイルム FUJIFILM X-T2
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法政大学カメラ部の相樂です。ぜひ最後までお付き合いください。

【企画を受けて】

今回、当サークルはこの企画に初めて参加させていただきました。
私は直接受け取ってはいないのですが、とても丁寧かつスムーズに対応してもらい、今度カメラをレンタルするのも楽しみになりました。

今回お借りしたのはmarumiのソフトフィルター「アルプスパンチ!なついろパンチ!」
「記憶の中にある心の画像を映す」というコンセプトのもと制作されたこちらの2枚、ハッキリ言ってかなり変わったフィルターでした。
色味、描写、フレア、ゴースト、どれもこのフィルターでしか味わえないような面白い写り方をします。
説明は難しいので、作例をご覧ください。

【撮影テーマ・作例】

テーマは、心の中の夏
東京都調布市深大寺で撮影しました。寺院とお蕎麦と植物園を都内で楽しめる、散歩が楽
しい街です。

富士フイルム FUJIFILM X-
T2 Graphite Silver Edition

使用カメラFUJIFILM X-T2
レンズ:Sigma CONTEMPORARY 16-300mm F3.5-6.7 DC OS

ISO400 56㎜ f5 1/850s

まずはなついろパンチから。
見てください、この清涼感。撮影したときは猛暑日、意味が分からないくらい暑くて、これって誰のせい?という思いしかもう浮かびません。
ハードになりゆく日本の夏に対する静かな怒りを秘めながら寺院沿いを歩いていると、「氷」の旗を見つけました。晴天の下で揺れるこの「氷」という一字を見たとき、なぜか少しだけ涼しくなった気がしました。
すぐさま、なついろパンチごしのファインダーを覗くと、それは現実の色とはまるで違うが、今の私が見たかった色がありました。そこにはあの時「氷」の旗を見て感じた涼感が、青く爽やかな色合いと共にそのまま残っていたのです。つまり何が言いたいのかというと、このフィルターは「心の中の思ったままの風景を映せる」ということです。アルプスパンチ!なついろパンチ!は記憶や感情と写真をリンクさせる、そんなフィルターなのです。

ISO3200 49㎜ f5 1/60s
ISO51200 76㎜ f6.3 1/2000s

肌にあてても変に青白くならずにナチュラルに映りました。写真(下)ではなついろパンチの効果がよく出ました。逆光で全体に柔らかな青い光が入っています。あまい描写を強調するためISOを51200にし、ノイズ多めに。
子どもの頃の記憶を呼び戻すような、淡くてノスタルジーな夏の風景が撮れたのではないかと思います。

ISO400 24㎜ f6.3 1/240s

ISO200 89㎜ f7.1 1/75s

夏っぽい記号がなくても夏は宿ります。実はこういう何気ない風景でこそ真価を発揮するのです。
写真(上)の木の輪郭がぼやけて意識が朦朧としている感じや写真(下)の光のソフトさがすごく好きです。

ISO400 39㎜ f6.3 1/60s
ISO400 26㎜ f6.3 1/75s

ここからはアルプスパンチ。
場所を変えて植物園へ。アルプスパンチは難しいが奥の深いフィルターです。全体的に黄味がかった色は懐かしさを演出できますが、どこか怪しさも醸し出すと感じました。
ピカピカの施設でも古びた廃墟のように見えてしまうので、そこが少し怖さや不気味さに繋がっているのだと思います。その特徴を活かし、大量のバラを怪しい感じに撮ってみました。
一本一本は綺麗でもここまで束になると自然の脅威を感じて恐ろしくなります。光にあてるとマゼンタのフレアが出るのも不気味ポイント。

ISO1250 45㎜ f5 1/60s

紫のフレアで言ったらこの写真。どこか古めかしい、カラーなんだけどモノクロしかない
時代の写真みたい。

ISO200 94㎜ f6.3 1/250s
ISO400 24㎜ f6.3 1/500s

柔らかい写真も撮れました。自然光がぼやけて、フィルムライクな質感になっています。
ラムネ瓶のような空の色も綺麗で、編集だけでは出せない色味、高級感のある色味です。
私は最近、marumiのレトロソフトフィルターを購入しよく使っているのですが、それと同じように少しレトロな風合いを感じます。

【まとめ】

「アルプスパンチ!なついろパンチ!」は心動かされる楽しいフィルターでした。
心と記憶が投影されるみたいで面白い体験が出来ました。『解像度のいらない世界へ。』というこの製品のキャッチコピーにも共感。無理に繊細にうつす必要はない、曖昧なぐらいが丁度いいのです。
アールイーカメラさん、貴重な機会をいただきありがとうございました!また借りれる日を楽しみにしています!


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大学に入ってからミラーレスカメラを購入。オールドレンズの魅力にハマり、今ではフィルムカメラも使っている。浮遊感のあるどこか不思議な写真を撮りたい。

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