【撮影テクニックガイド】ホワイトバランスとは
【撮影テクニックガイド】ホワイトバランスとは
この記事をシェア

一眼レフカメラやミラーレスカメラを手にしたとき「メニュー」のひとつにあるのが【ホワイトバランス(WB)】。
これってなんだろう?と思ったことはありませんか?

撮影した写真が意図せず、目で見たときよりオレンジっぽく写っていたり或いは青っぽく写ってい
たりすることがありますが、これらはホワイトバランスを調整すれば解決できます。逆に神秘的に
青っぽく写したい時や暖かみを出したい時にもホワイトバランスを調整することで写真の表現の
幅が広がります。

ホワイトバランスとは

私たちが撮影をする時、太陽光や室内(電球や蛍光灯)と環境は様々です。目には見えないです
が光には色が付いています。光の色は「色温度」という数値で表されます。
一般的に色温度が低いと赤っぽいオレンジがかった色となり、色温度が高くなるにつれて太陽光
のような白っぽい光になります。さらに高くなると青味がかった色となります。

出典元:Enjoyニコン
https://www.nikon-image.com/enjoy/phototech/cameralesson/lesson03.html

同じ太陽光でも時間帯や天気によって光の強さや色は異なります。室内でも電球なのか蛍光灯
なのかによって色合いが変わります。
「ホワイトバランス」は、色による影響を補正して人の目で見た色に近づけるために、カメラに搭載
された機能です。ホワイトバランスを使うことで光の影響を受けずに、被写体本来の色を再現す
ることができます。とはいえ撮影環境によっては正確な色味で撮影できない場合もあるので、そ
んな時はカメラで調整をします。※細かい調整についてはここでは省略します。

([自然光オート]で撮影)
([晴天]で撮影)

天気のいい日に室内で撮影しました。[自然光オート]と[晴天]では、[晴天]の方が若干赤味が強く
なり暖かみのある色合いになっています。

次は晴れの日に植物を撮影しました。[自然光オート][晴天][曇天]は見た目に近い色で再現され ています。それに比べて[晴天日陰]は赤味が加わり温かみのある色合いに、[電球]は見た目より も青みがかった色合いになりました。 

ホワイトバランスを調整する 

メーカーやカメラの機種によって種類や名称は異なりますが、ホワイトバランスには[オート][晴天] [曇天][晴天日陰][電球][蛍光灯]などがあります。 

[オート]は人の目で見た色に近い色へカメラが自動設定してくれます。[曇天]は赤やオレンジ系の 色味が増すので暖色系の写真を撮りたいとき、[白熱電球]は白や青系の色味が増すので寒色系 の写真を撮りたいときに選ぶといいでしょう。 

最初にカメラを買ったときの設定は基本的には[オート]になっています。撮影時のシーンや好み に合わせてホワイトバランスを選ぶことで、様々な色合いの写真を撮ることができます。 

※静止画撮影メニュー[ホワイトバランス](画像はNIKON ミラーレスカメラZ 50のメニュー画面)

ホワイトバランスを活用して写真の表現を楽しむ 

ホワイトバランスを活用した撮影事例を紹介します。ホワイトバランスは「目で見た色に近い色に 調整」できますが、意図的に使うことで表現の幅が広がります。

[オート]で撮影
[電球]で撮影 

青味を補う[電球]で撮影したら、クールで涼しげな雰囲気になりました。

[オート]で撮影
[晴天]で撮影 

もともとレトロな雰囲気のカフェですが、[晴天]で撮影することで電球のオレンジ色が活きて、より レトロな雰囲気になりました。 
ホワイトバランスは実際に目で見た色に近づけるためだけではなく、写真を自由に表現するため にも活用できます。これが正解という答えはないので、光を意識しつつ楽しんでみてくださいね。
この記事をシェア

Topicsトッピックス タグ一覧