【撮影テクニックガイド】光の捉え方
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写真を撮る上で、光を的確に捉えて表現に活かすことは非常に重要です。被写体にどのような
光が当たるかによって、写真の印象は大きく変わります。
しかし、日常の中でサクッと写真を撮るだけではあまり意識することのない光について、どのよう
に考えればいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、写真で意識すべき光の特徴や撮影での活かし方について解説します。ぜ
ひ参考にしてください。

光の特徴を知る

光の方向
光を考えて写真を撮る上でまず意識すべきことは、光の方向です。被写体とカメラに対して光が
どの方向から当たっているかによって、写真の印象は大きく変わります。
光の方向には、大きく分けると以下の3つがあります。
● 順光
● サイド光(斜光)
● 逆光

順光とは、撮影者側から被写体に当たる光です。自然光で撮影する場合、撮影者は太陽を背に
カメラを構える位置関係をいいます。
サイド光(斜光)とは、被写体の左右側面から当たる光です。真横からの光だけでなく、斜め前か
らの光も含まれます。
逆光とは、撮影者の反対側から被写体に当たる光です。斜め後ろから当たる光を半逆光と呼ぶ
場合もあります。
屋外室内を問わず、写真を撮る際は光源がどこにあるかを常に意識してみましょう。

光の角度
光の方向だけでなく、光の角度も写真の印象に大きな影響を与えます。意識すべき光の角度
は、以下の2つです。
● トップライト
● 斜光
トップライトとは、被写体の真上から当たる光です。被写体全体に光が当たり、影が短くなりま
す。明るい印象に仕上がることが特徴です。

斜光は、被写体に横や斜めから当たる光です。陰影や影の長さを活かした立体感のある写真に
仕上がります。

太陽の位置は時間によって変化するため、屋外で撮影する際は時間や季節による太陽の高さを
見越して撮影を進めることが重要です。
室内であっても、天井の照明や窓からの太陽光といった光の角度を意識して撮影してみましょ
う。

光の強さ

光の向き以外にも、光の強弱によっても写真の印象は大きく変わります。
日中の晴天時や明るいライトを当てたときの強い光は、明るくはっきりした色合いの写真につな
がります。硬い光が被写体に当たることで、彩度とコントラストが高くなるからです。

光の向き以外にも、光の強弱によっても写真の印象は大きく変わります。
日中の晴天時や明るいライトを当てたときの強い光は、明るくはっきりした色合いの写真につな
がります。硬い光が被写体に当たることで、彩度とコントラストが高くなるからです。

天気によって光の強弱は大きく変化します。イメージ通りの写真を撮りたい場合は、空模様にも
気を配りましょう。

光を捉えて撮影する

順光

晴れている日に順光で撮影すれば、色鮮やかな写真に仕上がることが特徴です。強い光が当た
ることで被写体の色をはっきりと写せるため、華やかな印象になります。
風景写真など、写真の色をはっきり出したい場面でよく使われる光です。白飛びや黒潰れを起こ
しにくく、背景までしっかりと写すことができます。

ただしポートレートの場合、モデルの方は完全に太陽の方向を向くことになるため、まぶしそうな
表情になりがちです。注意しましょう。

サイド光

サイド光を使うと、横から光が当たるため被写体の明るい部分と陰になる部分をはっきり写すこと
ができます。立体感を出したいときや奥行きを出したい時におすすめです。
屋外撮影の場合、朝や夕方の時間帯に斜めから射す太陽の光を使うと印象的な写真に仕上げ
られるでしょう。

また、被写体の形をしっかりと写せるため、食べ物や商品撮影でもよく使われます。

逆光

逆光を用いた場合、ドラマチックな表現をできることが特徴です。被写体自体は暗く写るものの、
あえてシルエットを活かしたかっこいい写真を撮ってみることもいいでしょう。

被写体を暗くしたくない場合は、フラッシュやレフ板などで明るさを調整することをおすすめしま
す。
スマホの撮影では逆光を避けがちな人が多いですが、カメラを使うと逆光でも思い通りに綺麗な
写真を撮れることが魅力のひとつです。ぜひ逆光に挑戦して印象的な写真を狙ってみましょう。

曇りの日

曇りの日は光がやわらかくなるため、落ち着いた印象の写真が撮りやすくなります。

曇りの日でも、太陽にうっすら雲がかかっただけの薄曇りな場合と、厚い雲に覆われている場合
とでは大きく印象は変わります。雲が厚い場合は暗く写るだけでなく、コントラストや彩度が低くな
るため、編集やカメラ内のプリセットを使って色を調整してみましょう。

透過光

花びらや葉っぱ、ガラスなどの薄い素材に逆光を当てると、被写体の鮮やかさや透明感が増して
印象的な写真を撮ることができます。

花畑や紅葉スポットで透過光を狙うと、被写体がキラキラと輝く様子を表現できるため、ぜひ試し
てみてください。

まとめ

被写体にどのような光が当たっているかによって、写真の印象は大きく変わります。撮りたい被
写体があるとすぐにシャッターを押してしまいがちですが、ゆっくりと光のことを意識して構図や設
定を考えてみれば、よりイメージ通りな写真が撮れるでしょう。ぜひ光にこだわった写真撮影を楽
しんでみてください。

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