アールイーマガジン

夜の街で魅せるポートレート撮影術&ライティングテクを解説

カメラを買いたい

カメラを売りたい

アールイーからのおしらせ

フォトウォーク in 上野動物園 望遠レンズでド迫力の一枚を!【1月31日(土)開催】
アールイーカメラは中古買取価格が+3%アップ!!

夜の街で魅せるポートレート撮影術&ライティングテクを解説

この記事をシェア

キラキラと輝くネオンに照らされる夜の街は、ポートレートの撮影にぴったりの舞台。光と影のコントラストを活かしたり、カラフルな明かりを取り入れることで、印象的なポートレートに仕上がります。
今回は「夜のポートレート」をテーマに、人物をより美しく撮るコツとライティングテクニックを解説します。初心者でもすぐに取り入れられる内容なので、ぜひ撮影に活かしてみてください。

夜のポートレートを魅力的に撮るポイント

まずは、夜のポートレートで意識しておきたい2つのポイントを解説します。
明るさや背景のちょっとした工夫で、人物がぐっと魅力的に映ります。
これらのポイントをおさえて、幻想的で印象的なポートレートに仕上げましょう。

▼こちらの記事もおすすめ▼

背景と人物の明るさのバランスを整える

夜のポートレートでは、人物と背景の明るさをうまく合わせることが大切です。
暗い場所や背景が明るすぎる場所で撮ると、人物の顔が影になり、表情が分かりにくくなってしまいます。街灯や車のライト、ビルの明かり、イルミネーションなどの環境光を確認して、人物と背景の明るさを調整しましょう。

背景をドラマチックに演出する

夜のポートレートならではの撮影方法として、背景をドラマチックに写すテクニックがあります。
ライトアップされた街をうまく背景に取り入れることで、映画のワンシーンような印象的なポートレー
トが完成します。
例えば、F値(絞り)を下げて背景をぼかすと、街灯や車のヘッドライトが「玉ボケ」となり、柔らかく
印象的に仕上がります。

シャッタースピードを1/30秒以下に設定すれば、人や車の動きがブレて動きのあるポートレートに。
シャッターを長く開けることで暗い場所でも十分に光を取り込み、写真を明るくする効果もあります。
人混みで人物を写したくない時にも役立つテクニックです。

夜のポートレートをより美しく仕上げる周辺機材

夜のポートレートは周辺機材を活用することでクオリティが格段にアップします。
ここでは、夜のポートレート撮影で役立つおすすめの機材をご紹介します。

クリップオンストロボ

暗い環境で人物を明るく写したいときは、カメラの上部に光源を取り付ける「クリップオンストロボ」が効果的です。
光の角度や明るさを細かく調節でき、カメラから離して使うこともできます。カメラ内蔵のストロボよりも自然な光で人物を照らせるため、クオリティの高いポートレートになります。

〇クリップオンストロボを使った「スローシンクロ」

クリップオンストロボを使えば、「スローシンクロ」と呼ばれる撮影テクニックで、ポートレートに劇
的な印象を加えることができます。

スローシンクロの手順は以下の通りです。

1.シャッタースピードを1秒以下に設定
2.シャッターを切り、人物にストロボの光を当てる
3.シャッターが開いている間、カメラを左右または上下にゆっくり動かす

人物はストロボの光で瞬間的に止まって、背景のライトがブレて幻想的な表現が生まれます。よ
り印象的なポートレートを狙うなら、スローシンクロで光と影のドラマを演出してみましょう。

三脚

三脚でカメラを固定することで、写真のブレを防ぐことができます。スローシャッターや長時間露光での撮影では必須で、三脚があれば写真表現の幅もぐっと広がります。
人が集まる公園や展望台では使用が禁止されていることがあります。事前に撮影スポットの利用案内を確認し、使用する際は周囲への配慮を忘れないようにしましょう。

作例&撮影シーン別テクニック集

ここでは作例を紹介しながら、実際の撮影方法やテクニックを解説していきます。
夜のポートレートに最適なロケーションやシチュエーションを想定して撮影したので、ぜひ参考にしてください。

【街灯】

SONY α7R Ⅳ × FE 24-70mm F2.8 GM / F2.8 1/40秒 ISO3200

インスタグラムで大きな話題となっている、東京タワー南側の階段で撮影してみました。
特別なライトアップ「インフィニティ・ダイヤモンドヴェール」をローアングルから捉えることで、奥行きのある写真に仕上げています。
街灯の斜め下に人物を立たせ、明るく写すのと同時に影を作って立体感を演出。暗い場所では街灯など強い光源を一つ決めて、人物の位置を調整するのがポイントです。

【イルミネーション】

SONY α6400 × ZEISS Batis 2/40 CF / F2 1/125秒 ISO200

キラキラと輝くイルミネーションを背景にぼかし、ロマンティックに演出しました。
イルミネーションでの撮影は人物が暗くなってしまいがちなので、ストロボの使用がおすすめです。
作例ではSONY α6400の内蔵フラッシュで、人物と背景の明るさを調整しました。
通常、内蔵ストロボは人物と背景の明暗差が大きく不自然になりがちですが、イルミネーションのように背景の光が強いシーンでは効果的に使うことができます。

SONY α6400 × ZEISS Batis 2/40 CF / F2 1/80秒 ISO1000

ピンクやブルーなどの普段あまり見られない色のライトを活かし、イルミネーションを大きな玉ボケにして、ロマンティックな雰囲気を表現してみました。
玉ボケを出すテクニックは、F値の小さい大口径レンズで人物にぐっと近寄るだけ。
さらに玉ボケを大きくしたい場合は、イルミネーションと人物の距離を少し離すとよいでしょう。
ただし、離れすぎると人物が暗くなってしまうので、人物が明るく写るギリギリの距離に調整するのがおすすめです。

【逆光・シルエット】

SONY α7R Ⅳ × FE 24-70mm F2.8 GM / F2.8 1/800秒 ISO1250

白いライトアップが目を引くクリスマスツリー。周辺が暗く光源が強いシーンでは、逆光で人物をシルエットにするのがおすすめです。背景の明るさに露出を合わせると人物の輪郭が浮かび上がり、存在感を際立たせることができます。
表情をあえて主張しないことで、見る人にストーリーを想像させる効果も。人物を明るく写すのが難しい環境では、このような工夫も取り入れてみましょう。

【長時間露光】

SONY α6400 × PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS / F20 15秒 ISO100

三脚を使って長時間露光を行い、秋葉原交差点を通る車のライトの軌跡を写してみました。
夜でも明るい秋葉原は、長時間露光だと光を取り込みすぎてしまうため、F値を20に設定。
F値を上げたことで、強い光が放射状に伸びる「光条」が現れて、夜景のアクセントになっています。
ライトの軌跡と光条を組み合わせることで、都会らしい煌びやかなポートレートになりました。

【ストロボ】

SONY α6400 × PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS / F5 160秒 ISO1600

街灯の明かりが物足りないときは、ストロボの光をプラスしてみましょう。
陰影がはっきりと強調され、ぐっとドラマチックなポートレートに仕上がります。
作例では、右側からストロボの光を当てることで人物や服の立体感を際立たせています。
さらに対角線構図で画面の奥行きや暗闇も演出。光と影のコントラストが印象的な一枚になりました。

SONY α7R Ⅳ × FE 24-70mm F2.8 GM / F6.3 2.5秒 ISO100

クリップオンストロボを使ったスローシンクロで、より幻想的なポートレートが撮影できます。
スローシンクロのコツは、背景は暗めにして街灯などのライトを少しだけ取り入れ、ストロボの光で
暗闇の中に人物をしっかりと浮き上がらせることです。
作例では、背景に赤色と緑色のライトを取り入れ、色のコントラストでポートレートを鮮やかに彩りました。ライトの数や色によって写真の印象が大きく変わるので、さまざまなシーンで試してみるのがおすすめです。

まとめ

SONY α6400 × ZEISS Batis 2/40 CF / F2 1/125秒 ISO3200

夜の街で撮るポートレートには多彩な表現方法があります。環境光をうまく活用したライティング
を取り入れれば、人物をより魅力的に引き立てられます。
今回ご紹介した内容はすぐに実践できるので、ぜひ撮影に取り入れてみてくださいね。

プロフィール

朝香凪咲
旅行ガイドを中心に執筆。趣味は植物や動物のスナップ撮影で、気軽に持ち歩けるコンパクトな
カメラとレンズを好む。株式会社三和オー・エフ・イー所属。


この記事をシェア
ユーザーの画像

朝香凪咲

旅行ガイドを中心に執筆。趣味は植物や動物のスナップ撮影で、気軽に持ち歩けるコンパクトな カメラとレンズを好む。株式会社三和オー・エフ・イー所属

カメラを買いたい

カメラを売りたい

Related Article関連記事

Ranking

人気記事ランキング

History

チェックした記事