【撮影テクニックガイド】夜景撮影のコツ
【撮影テクニックガイド】夜景撮影のコツ
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「夜景はなぜか思ったように撮れない…」
「肉眼では綺麗に見えているのにカメラに写したら微妙…」
このように夜景撮影に対してなんとなく苦手意識を持っている方は多いのではないでしょうか。
たしかに、夜の撮影はカメラの設定に慣れていなければ日中よりも難易度が上がるといえます。
しかし、撮り方のコツを押さえてしまえば、夜景撮影はそれほどハードルが高いものではありませ
ん。
この記事では、失敗しない夜景撮影の方法や綺麗な夜景写真を撮るコツを解説しますので、ぜ
ひ参考にしてください。

夜景撮影を成功させる方法

シャッタースピードを遅くする
夜景撮影が昼間の撮影より難しい理由は、光の量が少なくなるからです。
カメラは光を捉えることで写真を撮っているため、暗い時間帯に綺麗な写真を撮るには工夫が必要になります。
暗い場所でも綺麗に景色を写すためには、シャッタースピードを遅くすることが重要です。
シャッターを長い時間開くことで、光をたっぷりと取り込めます。
ちなみに、シャッタースピードを遅くすることで、車のライトなどが光跡となって写る効果も楽しめま
す。
レーザービームを効果的に取り入れるのも夜景撮影の醍醐味ですよ!

カメラを三脚に固定する
夜景撮影において、三脚はマストアイテムです。
シャッタースピードを遅くすれば、シャッターを開いている間に手振れしてしまい綺麗な写真は撮
れません。長秒露光をする際は必ず三脚も持っていきましょう。
気軽に撮影したい方は、軽い三脚が便利です。
しかし、軽すぎるとカメラとのバランスが悪くなり、
ブレや転倒の危険があるため、三脚選びは使用するカメラとの相性を確認しながら行いましょう。
絞りはF8〜11が目安
夜景撮影では、絞り値をF8〜11あたりに設定することをおすすめします。
ビルや工場などの風景をはっきりと綺麗に写すためには、しっかりと絞って全体にピントを合わ
せ、解像度を上げるべきだからです。

また、絞り値を大きくすることで、街灯や車のライトなどの光源から光芒が出る効果も楽しめま
す。
ただし、星空撮影など本当に真っ暗な場所で写真を撮る場合、絞りはできるだけ開いて明るく写
すことが多いです。

ブレに注意する
夜景撮影で1番多いミスが、ブレた写真を量産してしまうことです。三脚に固定しているつもりで
も、些細な原因で写真はブレてしまいます。
ブレた写真を撮らないために、以下のことに注意しましょう。
● 手ぶれ補正をオフにする
● レリーズやリモコン、セルフタイマーを使ってシャッターを切る
● 地面が揺れていないかを確認する(歩道橋など)
「撮影が終わって見返してみるとブレている写真がいっぱいあった」というような悲しい事態になら
ないように、ブレには細心の注意をはらいましょう。

手持ちで夜景撮影をするコツ

夜景撮影は、三脚を使うよりも手持ちで行う方が難しいです。
しかし、いつでも三脚を使えるわけではなく、手持ちで撮りたい場面もたくさんあるでしょう。

手持ちで夜景を撮るためには、手ぶれをしないための工夫が必要です。
まずカメラの持ち方と構え方を意識しましょう。脇を閉めて、カメラを両手で包み込むようにしっか
り固定することが重要です。
次にシャッタースピードの設定です。手持ちで撮影する場合、シャッタースピードの基準は1/焦点
距離秒と覚えましょう。
例)35mm換算50mmのレンズで撮影→1/50秒より早いシャッタースピードで撮る
暗い場所では、明るさを保つために絞りを開きましょう。そして、まだ明るさが足りない場合はISO
感度で調整します。
手持ちの夜景撮影は難易度が一気に上がりますが、三脚を使えない場合はぜひ挑戦してみてく
ださい。

綺麗な夜景を撮るために知っておくべきコツ

ホワイトバランスを調整する
イメージ通りの写真に仕上げるためには、ホワイトバランスを調整して色味を変えてみましょう。
オートホワイトバランスで撮影していると、カメラが勝手に色味を調整してしまうため、見た目の印
象と異なる写真に仕上がる場合があります。

● 自然な色→太陽光モード
● オレンジ寄りの暖かい色→曇りモード、日陰モード
● 青みがかったクールな色→電球モード
もちろん、RAW現像をする場合は、ホワイトバランスを後から変えることも可能です。
トワイライトタイムを狙う
夜景撮影をする際は、真っ暗な時間帯だけでなく、トワイライトタイムを狙うことをおすすめしま
す。
トワイライトタイムとは、日没後30分くらいの薄明かりの時間のことです。

まだ明るさが残っているためビルや山などが黒潰れせず、はっきりと写りやすいため撮影の難易
度は高くありません。さらに、街明かりだけでなく空にも色があるため、華やかな写真に仕上がり
ます。

白飛びに注意する
街の夜景を撮影する際は、意外と白飛びをしやすいため注意が必要です。ビルの明かりや看板
のネオン、街灯などは想像以上に明るいため、白飛びをして色や輪郭がなくなってしまいます。

白飛びには必ず注意して、もし明るすぎる部分がある場合は露出補正で調整しましょう。

絞りを開いて丸ボケを作る
夜景撮影の醍醐味は、全体にピントが合ったかっこいい写真だけでなく、絞りを開いて丸ボケを
作ることにもあります。
特に、ビルの灯りやイルミネーションを背景に使うと、キラキラと幻想的な写真に仕上げられま
す。

丸ボケは街中の意外なところで発見できるので、ぜひ探してみてください。

最後に
夜景撮影は、昼間の撮影に比べてハードルが高いと思われがちです。しかし、コツさえ掴めば誰
でも簡単に綺麗な夜景写真を撮影できます。
夜景撮影は、一眼カメラの撮影で避けては通れない光の調整を学ぶにはぴったりなシチュエー
ションです。ぜひ実際に現地に行って、いろいろと試しながら最高のショットを狙ってみてくださ
い。


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