撮影時に「手ぶれ」が起きる原因と解決方法
撮影時に「手ぶれ」が起きる原因と解決方法
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撮影をしているとき写真がぼやけてしまい悩むことはありませんか?「手ぶれ」は、シャッターを
切る時にカメラが動いて写真がブレることです。

最近のカメラやレンズには「手ぶれ補正防止機能」が備わっているのでブレることは基本的には
少ないですが、撮影時に「手ぶれ」が発生する原因はいくつかあります。この記事では主な原因
と解決方法を紹介します。

「ぶれ」が起きる主な原因

ぶれが起きる原因は主に2つです。薄暗い場所や夜景、動きのある被写体を撮影するときにぶ
れは起きやすくなります。

①手ぶれ
②被写体ぶれ

手ぶれ

手ぶれはシャッターを切る時にカメラが動いて写真がブレることです。以下の場合に手ぶれが発
生しやすくなります。

● 薄暗い場所や夜景などシャッタースピードが遅くなりがちな状況のとき
● 片手で撮影するなど安定性がないとき
● シャッターを押す時に力を入れすぎてカメラが動いてしまうとき

(全体的にブレた写真の例)

手ぶれは「カメラの設定」と「カメラの構え方」を変えることで解決します。

(カメラの設定を変えて撮影した写真の例)

被写体ぶれ

被写体ぶれは、シャッターを切ったその瞬間に被写体が動くことでぶれが発生します。スポーツ
撮影や子供の運動会、犬や鳥など動物撮影で思いあたることもあるのではないでしょうか。被写
体ぶれを防ぐには「カメラの設定」でシャッタースピードを調整します。

シャッタースピードの調整がうまくできていない例

シャッタースピード1/100秒で撮影

手ぶれ・被写体ぶれを防ぐための解決方法

手ぶれ・被写体ぶれを防ぐための解決方法は2つです。

①カメラの設定
②カメラの構え方

カメラの設定 -「手ぶれ補正防止機能」をオンにする、「シャッタース
ピード」を調整する

カメラの設定でできることは2つです。

・手ぶれ補正防止機能をオンにする
・シャッタースピードを調整する

手ぶれ補正防止機能をオンにする

最近のカメラのボディやレンズには手ぶれ補正防止機能がついているものが多いです。手ぶれ
補正防止機能がついていれば、カメラのメニューにある[手ぶれ補正防止機能]をオンにします。

シャッタースピードを調整する

シャッタースピードの設定は、基本的には[1/焦点距離(秒)]に設定すればブレないと言われてい
ます。例えば50mmレンズを使っている場合は1/50秒を基準にしてより速いシャッタースピードに
設定します。但しこれはあくまでも基準で、状況によってはシャッタースピードを速くできない場合
もあります。その場合はISO感度を上げて露出を確保します。

以下は被写体によるシャッタースピードの目安です。

・一般的な風景撮影(風景や静止した被写体):1/60秒から1/250秒
・動く被写体(子供やペットなど動きのある被写体):1/250秒から1/500秒・動く被写体(スポーツ
や野生動物など速く動く被写体):1/500秒から1/1000秒
・非常に速く動く被写体(飛んでいる鳥や車など):1/1000秒から1/2000秒
・長時間露光(滝の流れを柔らかく表現する、夜景や星空など):1秒から30秒以上/(光の軌跡を
捉える、暗い環境での撮影)5秒から30秒以上

シャッタースピードについては以下の記事も参考にしてみてください。

https://drive.google.com/file/d/1Y_IbAzeUctDQllaqFCinRAJe5X5Z6-Aa/view

カメラの構え方

手ぶれを防ぐには以下のようにカメラを構えます。

  1. 左手でレンズを支えるように持ち、右手はグリップを包むように添える
  2. 右手の人さし指の腹をシャッターボタンに軽くのせる
  3. 脇をがっちり締めて体に密着させる
  4. 立って撮影をする場合は脇を締め、足を肩幅程度に開いてバランスよく立つ
  5. 近くに柱や手すりなどがあれば寄りかかってしっかり固定する
  6. 座って撮影をする場合は片膝を立てて体を安定させる

野鳥撮影など望遠レンズを利用する時には、ほんの少しの手ぶれでもカメラは大きく動いてしま
いブレが発生します。手ぶれ補正防止機能がカメラボディやレンズに付いていない場合は、三脚
やレリーズを利用するのも手ぶれを防ぐ一つの方法です。

レリーズを使うと、シャッターボタンを押す瞬間の動きを避けることができて手ぶれを防げます。

上記には挙げていませんが、カメラの重さが手ぶれの原因になることもあります。もし一眼レフカ
メラを使っていて重いと感じるなら、より軽量のミラーレスカメラに変えてみるのもいいでしょう。

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