花・植物撮影のコツ写真を始めたらまずチャレンジしてみたい花・植物をまるでプロのように撮影するテクニック
花・植物撮影のコツ写真を始めたらまずチャレンジしてみたい花・植物をまるでプロのように撮影するテクニック
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カメラを始めた人が何を撮るかは自分の興味のある分野によって変わってきますが、多くの人がチャレンジしたいと思うのが花や植物の撮影ではないでしょうか。
何より手軽に被写体を探すことができますし、身近な場所で撮影できますから練習のしがいもあるはずです。
そこで今回はそんな花・植物撮影を、よりプロのような仕上がりにするためのテクニックを紹介していきます。

●花・植物撮影の基本テクニック

ではまず花・植物の基本テクニックについて見ていきましょう。

・まわりをぼかせる明るいレンズを使う

まず必要となるのが、明るいレンズです。
なぜなら印象的な撮影のためには、花・植物の場合でも被写体の背景をぼかすことが必要となるからです。
背景ボケがすべてというわけではありませんが、被写体と背景をしっかり分離できて否写真なら、iPhoneなどのスマホで撮るのと代わり映えしない仕上がりになってしまいます。
せっかく高価なデジタル一眼を使って撮影するのなら、やはりスマホと差別化できるデジタル一眼ならではの作品作りを心がけるのが正解です。
そうなるとスマホでは難しい、デジタル一眼のレンズの大きさを活かした自然なボケは、有効な武器となります。
そしてそのボケをきれいに作るためには、明るいレンズが必要となるのです。

まずは背景をしっかりぼかせる明るいレンズを使うのが、花・植物撮影の第一歩。

・接写可能なマクロレンズを活用する

さらに花・植物を撮影する際には、被写体のサイズが小さいため、できるだけ被写体に近づいて撮影しなければなりません。
そうなるとやはり、マクロレンズの出番です。
マクロレンズとは被写体に近づいて小さなものをより大きく撮影できるレンズです。
普通のレンズを使っていると、レンズによっては被写体まで50センチ以上離れないとピントが合わないような場合もあり、そうなると小さな花・植物を大きく写すことが難しくなってしまいます。
マクロレンズの場合は被写体まで非常に接近していても高画質でピントがありますので、花・植物には最適のレンズということになります。

・ピントをどこに合わせるかが一番のカギ

このように花・植物を撮影する際の機材としては、できるだけ明るいマクロレンズがベストと言えます。
広角から中望遠までをフォローするズームレンズは使い勝手は良いのですが、ズームレンズの多くはF2.8程度が限界のため、背景をくっきりぼかすのには、少々役不足かも知れません。
自分が撮りたいイメージが明確になったら、それに合わせた単焦点の明るいマクロレンズを使うのがベストです。
さらにピント合わせも重要なポイントです。
明るいマクロレンズで接近して撮影した場合、ひとつの花の中でも花弁にピントを合わせれば、花びらなどその周囲をぼかして撮影できます。
これによってより幻想的な写真に仕上がりますが、ピントを合わせる位置がずれてしまうと、印象が一気に変わってしまうのです。
特にオートフォーカスでピントを合わせていると、どこにピントが合うのかわからない場合もあるため、バッチリイメージ通りに仕上げたいのなら、マニュアルフォーカスで決めた位置にしっかりピントを合わせるよう意識してみてください。

何を見せたいかをしっかり意識して、そこのピントをしっかり合わせれば、伝えたいイメージがしっかり表現できるように。

●花・植物撮影のベストな構図

花・植物撮影の場合、ある意味構図が命と言っても差し支えありません。
立体物である花・植物は、見る角度によってその表情が変わってきます。
ですからまずは被写体となる花をどう見せるかが大切になるのです。
さらに被写体だけでなく、そのまわりの状況も把握し、より被写体を映えさせるようなテクニックも身につけておきましょう。

・花の形を美しく残すアングルを決める

どんな撮影でもそうですが、花・植物の場合はどのアングルで撮影するかに細心の注意を払わなければなりません。
人物のモデル撮影とは違い被写体の向きを変えることができませんから、自分の撮影場所や高さを変えて、被写体がいちばん美しく見える構図を探すことが大切です。
その場合、ファインダーや液晶画面だけをじっと見つめていても、なかなか良いアングルが見つからない場合もあります。
ですからアングルを探る際には一度カメラから目を離し、自分の肉眼を使ってベストな構図を探してみることも必要です。

・花の色を際立たせるためにまわりの色を統一する

花・植物撮影でよりオシャレな雰囲気にしたいのなら、花の持つ独特の色を目立たせるような工夫をしてみましょう。
花の色を際立たせるためにごちゃごちゃと他の色を混ぜず、まわりの葉っぱの色などで統一して、色のある花の部分だけを目立たせるような撮り方を試してみてください。
よく写真を加工して被写体だけ色を付けてまわりをモノクロにしているような作品がありますが、花の写真であれば加工なしでモノクロのような雰囲気のある左心をを一発で撮れるはずです。

花の赤を際立たせるため、あえてアングルを低めから撮り、背景をぼかして色を際立たせると被写体の美しさがさらに引き出されます。

・後ろぼけだけでなく前ボケを有効活用

背景ぼかしというのは花・植物の撮影だけでなく、あらゆるシーンでつかわれるテクニックのひとつです。
ですから花・植物撮影の場合もまた背景をいかにきれいにボカすかは大切なポイントとなるのですが、さらにワンランク上の写真を撮りたいのなら、背景だけでなく前ボケも意識してみましょう。
特に花・植物撮影では同じ花がたくさん並んでいるシーンが多いため、手前と後ろに被写体となる花と同じ色の浜をぼかして撮影することで、うまくメリハリが表現できるようになります。

華やかさを表現したいなら前ボケで同色の花をさりげなく入れ、色と同時に奥行き感を演出します。

●その他の花・植物撮影を演出する方法

もちろん機材や設定、構図の他にも花・植物撮影をより効果的にするための方法があります。

・絵画のように「とろけた」イメージが人気

撮影する際には単にカメラの設定や画角だけでなく、最終的にどんなイメージの写真を撮りたいのかを事前によく考えておくと良いでしょう。
例えば花・植物を撮影する際に人気があるのが、まるで絵画のように淡くとろけたイメージの写真です。
これは絞り開放でまわりをボケさせ溶けたように撮影するというカメラの設定と同時に、水彩画のように写真を切り取るための画角、そして背景と被写体の色や形のバランスを考慮する必要があります。
さらに絵画のようにとろけた写真は、通常の設定よりも明るめで撮影するのがポイントとなります。
できれば絞りやシャッタースピード、ISOを「この条件ならこの設定」とマニュアル設定である程度決められるようになっておくことがポイントとなります。
もちろん露出補正で明るめにして、イメージ通りになるのなら問題ありません。
人によってはマニュアル撮影はどうしても苦手ということもあるかも知れませんが、撮りたいイメージが明確になってきたら、そのイメージ通りにカメラを設定できるような経験とノウハウも身につけていった方が、よりカメラが楽しくなるはずです。

絵画のような写真は撮影時にホワイトミストなどのレンズフィルターを使用したり、Lightroomなどのレタッチアプリでふんわりとした表現にするとより効果的。

・場合によっては広角レンズで群生感を演出する

花を撮影するときは今まで説明してきたとおり、ピントを合わせる場所を決めできるだけ被写体によって撮影することが多くなります。
しかし状況によってはたくさんの花がきれいに咲き乱れていて、全体を取りたいというシチュエーションもあることでしょう。
そんな時は少し離れて画角の全体で群生している花を撮影してみても良いでしょう。
その場合絞り開放で群生の一部を撮影しても良いですし、広角レンズを使って少し絞った露出で全体をくっきり写しても良いでしょう。
そのため花を撮影する際にはまわりをきれいにボケさせるためのレンズの他に、群生している花をすべてが画角内に収められるような広角レンズも用意しておくと便利です。

一輪の表現にこだわらずよく肉眼で被写体を確かめると、群生している花ならではの魅力が見つかるはず。

・Lightroomなどのレタッチで花らしさを演出する

一般的なカメラマンの方のほとんどは、撮影したデータをLightroomなどのアプリで後処理をしているのではないでしょうか。
後処理は撮影したデータを実際に目で見た光景に近づけていくために使うこともありますが、花・植物撮影の場合は、撮影データをより美しく、印象的にするために活用してみてはいかがでしょうか。
単純に彩度を上げるだけで、一気に華やかな印象が強まりますし、明瞭度を下げればふんわりとしたとろけるようなイメージに調整できます。
もちろん何も処理せずにきれいな絵作りができるようになるのがベストですが、後処理をいかに上手にするかも、カメラマンの大切なテクニックのひとつです。
さらにLightroomにはプリセットという事前に用意された設定の組み合わせがありますので、このプリセットから花・植物撮影に適した設定を見つけ出せばカンタンに美しい写真ができるはずです。

見せたい特徴をより強調するレタッチ処理で、イメージをさらに強調でき、ぱっとみて目を惹く写真が仕上がります。

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