11料理写真をおいしそうに撮るには?事前準備から おすすめアイテムを紹介!
11料理写真をおいしそうに撮るには?事前準備から おすすめアイテムを紹介!
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「自分で作った写真をうまく撮影したいけどイメージ通りに撮れない。」「どうしたらおしそうに料理 の撮影ができるのだろう。」このような悩みを持つ方は多いでしょう。 
カメラを持っていても、撮影するものによって写真撮影の難易度が変わってきます。そこで本記事 では、料理の写真をおいしそうに撮影するテクニックをご紹介します。 
準備段階から撮影までの流れや、うまく撮影するコツなど実際の写真を交えて解説していくの で、ぜひ参考にしてください。

写真撮影をする前に行う3つの準備 

写真を撮る前には以下の3つの準備をしておくと、スムーズに撮影が行えるでしょう。 
  • どんな料理を撮影するか考える 
  • 盛り付けるお皿を決める 
  • 構図を決める 

自分がイメージしている写真に近い設定をしておくと、具体的な準備を進めやすくなります。で は、順番に解説します。 

1.どんな料理を撮影するか考える

写真を撮影する前に、どのような料理の写真を撮りたいのか、テーマを考えましょう。あらかじめ テーマや作る料理が決まっていると、その後の食器選びも色合いを考慮しながら決めやすいで しょう。テーマの例としては、おうち時間の手作りスイーツ風や、おしゃれなレストラン風、ピクニッ クのお弁当風などがあります。 
写真撮影の軸ともなる部分なので、料理をどのような雰囲気で撮影したいのか、具体的に設定し ておくのが大切です。うまくイメージしにくい場合は、仕上がりを想像しながらスケッチしてみるの もおすすめです。

2.盛り付けるお皿を決める 

食器の材質や形によって料理の表情は変わります。シンプルな白皿は汎用性の高さが魅力で す。一方で、豆腐など同じ色の料理を乗せてしまうと全体的にボヤけやすくなるため注意が必要 です。
そのような場合には青やグレーなど、色のある器を使うなど料理に合わせて工夫するようにしま しょう。季節感に合わせて食器を使い分けるのもおすすめです。 

丸皿にも色や柄によってさまざまな種類があります。
おもてなし料理の撮影には高級感のある黒のスレートプレート
木製プレートやスープカップ、ココットなども立体感が出しやすいですよ
など、皿の種類も豊富なのでぴったりのものを選ぶとよいでしょう。

3.構図を決める

おいしそうな料理を撮影する上で重要なポイントが「構図」です。構図にはさまざまな種類があり、 料理の品数によっても適切な構図は異なります。構図の種類は大きく分けて以下の4つがありま す。 

  • 対角線構図 
  • 三角構図
  • 俯瞰構図 
  • 対角線構図

対角線構図は2品の料理を撮るのに最適です。対角線に配置することにより奥行き感が演出で きます。 
三角構図は三角形を結んだ角に撮りたいものを配置し境界や空白を生かす構図で、適度な余白 があるため、まとまり感があり奥行きを演出できます。 
俯瞰構図は、撮りたいものを真上から撮影する構図です。上から見下ろすことで全体像がはっき りと写り、重なって見えにくい部分もしっかりと撮影ができます。 
直線構図は対角線を決め、その線の上をなぞるように撮りたいものを配置する構図です。写真に 動きやリズムをつけたいときに用いられます。 

上記の写真は一直線に食器や小物を配置した直線構図です。見た目がごちゃごちゃせず、すっ きりと収まっています。 
構図を考慮した撮影には背景のぼかし加減や余白の使い方もポイントです。何度も撮影し、余白 の取り方やぼかす範囲のコツを掴むようにしましょう。

料理写真をうまく撮るコツ5選 

準備ができたらさっそく撮影へと進みます。料理は冷たいものから熱いものまでさまざまな種類 があるので、それぞれの料理に合わせて適切な撮影をするとよいでしょう。

料理写真をうまく撮るコツは以下の5点です。 

  • 盛り付けを意識する 
  • 光をうまく利用する 
  • さまざまな角度で何枚も撮影する 
  • 小物を使うのもポイント 
  • 「シズル感」は逆光を活かそう 

どのポイントも料理撮影において大切なので要点を抑えて撮影するようにしましょう。では、順番 に解説します。

1.盛り付けを意識する 

料理の写真をおいしそうに撮るには、盛り付け方もポイントです。見える部分に何を乗せるかに よって料理の表情は大きく変わっていきます。
たとえば豆腐の場合、そのままであれば無機質な白さを強調できますが、上に大葉やみょうがな どの薬味を添えるだけで色味がワンポイント加わり、夏らしさを感じられる写真が撮れます。
ほかにもレストラン風のおしゃれな盛り付けであれば大きなお皿に小さく高く盛り付けたり、居酒 屋風であれば大皿にまんべんなく盛り付けてボリューム感を演出するのもよいでしょう。 
以下ではパスタの盛り付け方で例えてみます。

丁寧に盛り付けると格式高いレストラン風に仕上がります。
こちらも丁寧ですが、先ほどのより広がりが目立ち家庭的な雰囲気に。

このように盛り付け次第で印象が大きく変わってくるので、主役が引き立つような盛り付けを意識 しましょう。 

2.光をうまく利用する

写真撮影の際は光の向きも意識するとよりおいしそうな写真が撮れます。光の向きは大きく分け て以下の4つに分けられます。

  • 順光 
  • サイド光
  • 逆光 
  • 斜光 

順光は光が正面から当たっている向きでサイド光は横から、反対側から当たると逆光で斜めから 当たると斜光というようになっています。中でも料理には逆光やサイド光がおすすめ。逆光で撮 影すると明暗がはっきりとするので、立体感のある写真を撮れるのが特徴です。 
光が当たる部分はツヤやテカリを強調しやすく、鮮やかな料理写真となるでしょう。一方で影の部 分が暗すぎてうまく撮れない場合はカメラ設定を明るくしたり、レフ板を活用したりするのもポイン ト。適度に光が足されて自然な仕上がりになるでしょう。

【順光】
【逆光】
【サイド光】

3.さまざまな角度で何枚も撮影する

料理を撮影するときには数枚だけでなく、さまざまな角度から何枚も撮るのがおすすめ。料理の 鮮やかさは角度によって写り方が変わります。位置や角度が微妙な場合、せっかくの料理が台 無しになってしまうことも。 
そのためイメージしていた構図だけでなくさまざまな角度から何枚も撮影し、後からいいと思えた ものを選ぶようにすると、思わぬ発見が見つかる可能性もあります。 
真上から撮影すれば全体像が撮りやすく、目線に近い角度の45度であれば、リアリティのある写 真を撮影できるのが魅力です。

【目線に近い角度で撮影したもの】
【真上から撮影したもの】

4.小物を使うのもポイント

構図によっては小物を使うとより雰囲気のある撮影ができます。料理の周囲にカトラリーや植物 などを配置し、背景を埋めると雑誌のような写真も撮影できます。

一方で、小物が多すぎるとどれが主役かわからなくなり、カメラのピントも合わせにくくなるので注 意しましょう。またテーブルクロスであれば花柄はかわいらしい雰囲気になりレース柄は上品な 雰囲気、チェック柄は韓国風など種類によって雰囲気は大きく異なります。なるべく撮りたいイメージに合うものを選ぶようにするとよいでしょう。最近では100均にも料理撮 影に使えるさまざまなおしゃれな小物が充実しているので、チェックしておくのもおすすめです。

5.「シズル感」は逆光を活かそう

シズル感は料理の写真を撮る中で重要な要素です。シズル感とは、上記の画像のような広告な どでよく見られる料理がおいしそうに見える視覚的な魅力のことです。食材の調理される音をイ メージさせる英語の「sizzle」が語源となっています。
ソースが垂れた瞬間やチーズのトロトロ感、箸を持つ手もシズル感を演出するのに効果的です。 シズル感を撮るには逆光がおすすめ。光の当たっている部分に艶感がでて立体感のあるおいし そうな写真が撮れるでしょう。

フルーツやサラダであれば食材のみずみずしさを強調できます。

また、アングルを変えると光の加減も調節が可能です。温かい料理であれば料理から立ち上る 湯気も一緒に撮影するとよりシズル感が演出できるでしょう。冷めてしまうと一気に料理の鮮度 が落ちてしまうので、なるべく熱いうちに撮るように心がけてみてください。

おすすめのカメラ設定 

カメラの設定にはカメラが光をとらえる能力を表す「ISO感度」や、写真の明るさを左右する露出
などがあります。
露出の加減を調節するには、さらにシャッタースピードや絞り値など細かな部分の調節も必要で
すが、料理写真に慣れていない方はオートモードがおすすめです。オートモードであれば絞りや
ISO値などを自動で調節してくれるので簡単に綺麗な写真が撮れるでしょう。
慣れてきたら絞り優先や、マニュアルモードなどを使って絞り値やシャッタースピードを調節する
と、よりこだわりのある写真が撮影できるでしょう。
また、ズームレンズや単焦点レンズなど、レンズによっても写り方が異なります。
ズームレンズは対象物との距離を近づけたり遠ざけたりと調節できるので、遠くのものもしっかり
とピントを合わせられます。レンズ交換の手間がかからないのが魅力ですが、ズームすればする
ほど画質は下がってしまうので注意しましょう。
一方、単焦点レンズの場合画角が固定されてしまうので、ズームはできないもののその分画質
がよく、背景をぼかしやすいというメリットがあります。
レンズによって得意とする被写体や撮影方法が異なるので、うまく使い分けるようにしましょう。
このようにレンズによってフォーカスできる部分が大きく異なります。

撮り方によって料理の雰囲気は大きく変化する

料理の撮影は撮る人の使う食器や食材、構図などによって大きく変化します。1つの料理におい
ても角度や構図を意識するとさまざまな表現が発見でき、より納得のいく写真が撮れるでしょう。
シズル感が演出できるとさらにおいしそうな写真が撮影できますよ。これらのコツをしっかりと考
慮し、料理の撮影に活かしてみてくださいね。

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