『オリンパス PEN』最高のサブカメラ!いやメインをしのぐシャッターチャンスも。
『オリンパス PEN』最高のサブカメラ!いやメインをしのぐシャッターチャンスも。
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オリンパスPENで上高地を歩く

「エモい写真」を合言葉に、今や若者にフィルムカメラが大人気。一過性のブームにとどまらずライカM6のリバイバルからコダックのコンパクトフィルムカメラまで新製品も再発され、中古フィルムカメラ市場も活況。良い事づくめと思いきやフィルムのお値段が少し高くなりました。そんな時に気軽にフィルムカメラを楽しめる名作カメラ「OLYMPUS PEN」ハーフサイズカメラなので24枚撮りなら48枚、36枚撮りなら72枚!も撮影できるので躊躇なくシャッターが押せるのが強みです。実際使ってみても72枚はなかなか消費できず、半年たってやっと一本撮影できたなんて方もいるようです。

ハーフサイズと言ってもPENは天才設計者米谷美久氏がライカを愛するあまりに銘玉Elmarと同等のテッサータイプのZuikoレンズを贅沢に使用。発売当初はおもちゃカメラと揶揄されたものもあまりの写りの良さ方気が付けば約1700万台ほど売れたという大ヒットカメラに。初期型にフルマニュアルのPENもありますが基本は手軽に押すだけで美しい写真が撮れるので女性愛好者も多かったとか。

フィルムをデータ化して楽しむユーザーが多いですがプリントアウトするとPENの解像力の良さが分かります。日常の風景のみならず精緻な自然の風景もしっかり描写しています。

上高地を歩きながらの撮影です。山歩きはリュックを担いで大荷物での移動ですが、PENは軽量なのでアウターのポケットやフロントバックにも。歩きながらの瞬間の撮影を逃しません。朝日の光に向かって撮影。やわらかな光がオールドレンズならではの印象的な写りです。

朝日に輝く焼岳の風景、フィルムカメラならでラチチュードの広さでハイライトも暗部も印象的な風景を思い出のまま撮影できます。露出調整もペン任せでOK!片手で撮ってフイルムを巻ける設計も素晴らしいカメラです。

とにかくたくさん撮れる安心感はハーフサイズカメラならではとりあえず撮って後で見返して好きな写真を探す楽しみが増すカメラです。

ハーフサイズカメラはフルサイズに比べてパンフォーカスが容易なカメラ。手前の橋と風景もボケることなく撮影ができます。

PENは夜景もエモい感じに撮影ができます、帰りのバス休憩でのGSの風景です。フォーカルプレーンの一眼レフフイルムカメラではぶれやすい夜景ですが、PENの強味はやはりレンズシャッターなので夜景もあまりブレることなくエモい感じに写ります。

販売台数が多く中古でも手に入れやすいPEN、昭和の日本を象徴するような小型で堅牢なボディ、考えつくされた設計は誕生から半世紀たってもほとんど修理が可能なシンプルな設計。デザインも秀逸な名作カメラです。当初はグレイ、ブラックのみだったボディも外装が簡単に張り替えられることから多様なカラーで中古カメラ店やSNSで見る事が出来ます。「ライカのサブカメラを創る」そのためにはライカに負けない写りが必要とオオリンパスに入社間もない米谷氏が考案した名作カメラ、昔、多くの人に愛されたカメラは時代を越えていまも健在です。

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