【機材レビュー】28mmレンズへの誘い
【機材レビュー】28mmレンズへの誘い
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28mmレンズ。写る範囲は75度。
いきなりこんな風にいわれてもピンとこないですね。
それでは、28m/mレンズ。写る範囲は75度。
この世界とはどんな世界なのか?
単純に申し上げれば「広い範囲が写ります」。

もう少しわかりやすく?

ではでは、その世界とは。
皆さんが気軽に普段使いされているスマホで撮影する
「一番広く写る世界です」
と申し上げればなんとなくお解りいただけるでしょうか?

この広い範囲を写せる28m/mレンズ。画角75度。
旅行先での風景写真、狭い室内での家族、友人とのスナップ写真などの
撮影には気軽にシャッターを押せるのでとても使いやすい画角です。

古いカメラがディスプレイされたカメラ屋さんを見つけて何気なく撮影した一枚。
しかしディスプレされたカメラがよくわからない。

ここでちょっと意地悪な質問です。

皆さんがスマホで撮影された写真を見直したとき、
「なんで?」
「えっ?こんなはずじゃなかったのに、、、、」
などと感じたことはありませんか?

意地悪な質問の回答は、少し専門的な話になります。

人間がどのようにして物を見ているかという行為に関してです。
この行動はふたつの要素から成り立ちます。

ひとつは、眼球を通し直接みるということ。

ふたつは、眼球を通して直接見た映像を大脳でより具体化して意識の中で再生するということ。
この意識の中で再生する際、撮影したかった被写体を無意識のうちにクローズアップしてしまうからです。

皆さんが
「なんで?」
「えっ?こんなはずじゃなかったのに、、、、、」
と感じる理由は、映像を大脳で具体化し意識の中で撮影したかった被写体をクローズアップして再生された写真を記憶の中で見ているからです。

写真を撮影するとき人は無意識のうちに画面の中心に置かれている被写体だけをクローズアップして見つめ、被写体以外の事象を意識の外においているのです。

実際の画面では対象となる被写体は意識の中でクローズアップして見つめているほど大きくはありません。
画面中心の被写体だけを脳内でクローズアップして再生していた記憶があるので、思っていた写真と違う映像を目の当たりにして
「なんで?」
「えっ?こんなはずじゃなかったのに、、、、、」
と感じてしまいます。

広角レンズの基本は、「一歩(数歩)踏み込んで、シャッターをきる」このように言われています。

一歩(数歩)踏みこむことで、意識の中で画面の中心にクローズアップして再生された被写体を、撮影画面上でも意識と近い大きさに再現されることが可能となります。

「ディスプレイされたカメラをよく見られるように一歩踏み込んで撮影した一枚=意識の中で見ていた                           世界とほぼ同じになった」

また広角レンズには「近くの被写体はより大きく、遠くの被写体はより小さく」写るという特徴があります。
この撮影方法は「パースを効かせた撮影・遠近感を活かした撮影」などと表現されます。

風景写真では主題となる被写体を手前いおいて大きく表現し、遠くの被写体を小さく表現することにより「奥行き感のある一枚」を作成することができます。

「あえて主題を前面に押し出すことによって奥行き感を活かした一枚」

広角レンズのデメリットとして、若干、周辺画像がゆがむことが挙げられますが28ミリレンズでは顕著には現れません。
気になる方であれば人物撮影をする際、人物を、なるべく中心において構図を考える。このことを、意識すればよいと思います。

28ミリレンズの、広く写せる画角を活かせば、あなたにとって身近な存在になる一本です。

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