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F値は明るい方が良い、多くの方が思うレンズのF値。F0.95なるものはいまや100万円を軽くオーバーのお値段。F5.6と言う暗い!?F値ながら独特の描写で人気だったライカのL39マウント28㎜Summaron F5.6がMマウントで復刻。コンパクトなデザインはそのままに少し現代風にアレンジされたNew Summaron F5.6。高感度なデジカメ時代だからこそ少々くらい景色も撮影可能に。28mmというとiPhoneのカメラの画角。さて,iphoneにはない世界があるのでしょうか!
M10にSummaronをつけての撮影です。やはりiPhoneのセンサーサイズをしのぐフルサイズならではの画質にゆとりを感じます。小さなサイズだとなかなか感じることができないかもしれませんが大きな画面で見るとやはりライカのフルサイズセンサーに最適化されたレンズと言えます。
レンズのディストーションも良好で建物の質感もライカらしい描写です。ライカのオールドレンズ独特のウエットな描写も復刻版でも健在です。オールドの広角レンズは周辺光量は落ちますがそこが味のあるレンズの醍醐味、雰囲気を楽しみたいものです。
フイルムカメラなら三脚必須の開放値F5.6のSummaronですが今や高感度のセンサーが使える時代、ライカのセンサーは高感度ノイズの残し方もライカらしく独特の描写です。iPhoneでも撮れる景色ですがやはりここでもフルサイズのセンサーのトーンのゆとりを感じることができます。
自転車をこぎながら撮影した一枚、ピントは合わせていませんが、F値が暗いためほぼほぼパンフォーカスで合ってしまうのがSummaron。スナップシューターに人気のレンズもうなずけます。ノーファインダーで良い感じにとれるのはライカの良いところレンズの張り出しがコンパクトなため思ったところの絵がファインダーなしでも撮影できます。というか覗かない方が良い画が撮れることが多いのがライカの良いところかもしれません。
初代Summarnが誕生したのは1955年まだまだ巷では白黒フィルム時代、2016年の現代に復刻したSummaronはカラーも色鮮やかな写りです。光学設計はそのままにコーティングをカラーに対応したOld is Newな銘玉です。特質すべきコンパクトさは持ち歩きに最適。165gの軽さはボディーのつけっぱなしレンズになるかもしれません。初代Summaronは人気がありましたがなかなか状態の良いレンズが少なかったものですが、復刻で新しいオールドレンズが使えるのもうれしいところです。レンズとボディのマリアージュでその人らしい写真が撮影できるもの。F値の明るいレンズも良いですがこのF5.6 Summaronもあなたと相性の良い一本になるかもしれません。
最新のLeica bodyの発色をライカらしい色で届ける事が出来る。新たなコーテイングが施されたという新旧いいとこどりのレンズ。ライカ復刻レンズシリーズはこのSummaron の好評を経てその後、Thambar、Noctilux50/1.2、Sumilux35/1.4と伝説のレンズがリリースされました。