散歩の先に広がる風景を切り取る。charmlessmanさんの、日常を旅する写真ライフ － Nikon D5200－

人気の観光地や話題の絶景スポットだけが、写真にふさわしいわけじゃない。
見慣れた住宅街の一角や、小さな公園、誰も気に留めないような道端の風景にも、美しさや物語は宿っている。
そんな“何気ない日常の風景”を、特別な一枚として切り取るフォトグラファー。
今回ご紹介するのは、Instagramでもファンの多いcharmlessman（チャームレスマン）さん。
「究極の散歩人間」を自称する彼の写真は、日常を愛し、日常を旅する目線にあふれています。
散歩と風景写真への愛が詰まった彼のカメラライフを、ぜひご覧ください。

― カメラの原点は“散歩”。風景との出会いがすべての始まり

「究極の散歩人間だと思ってます。暇さえあればどこかを歩いてます」
そう語るのは、横浜在住のフォトグラファー・charmlessman（チャームレスマン）さん。
カメラ歴は約20年。Instagramを中心に、日々の散歩で出会った景色を発信しています。
「学生時代からとにかく散歩が好きで、いろんな場所をふらふら歩いてました。
その中で“この風景を残したい”と思ったのがきっかけで、安いデジカメを買ったんです。
それからハマって、社会人になって初任給でNikonの一眼レフを買って、さらにのめり込みました」
散歩中に出会った、ほんの一瞬の景色。その感動を写真に残したいという気持ちが、20年近くカメラを持ち続けている理由です。

― 街中の小さな公園だって、絶景になる

charmlessmanさんが好む被写体は、一貫して「風景」。
「大自然でも、近所の何気ない住宅地でも、風景写真ならなんでも好きです。
“なんとなくいいな”と思ったら、とにかく撮ります。
中でも、普段は見過ごしがちな景色をカッコよく撮ることが、自分の中での大きな目標です」人気の観光地よりも、誰もいない住宅地の公園や、降り立ったことのないマイナー駅を歩いて巡るのが好き。
日常の中にある“非日常”を探し出す目線が、彼の写真には宿っています。

― 愛用カメラはNikon D5200とiPhone13 mini。写ルンですにも夢中

charmlessmanさんの相棒は、Nikon D5200。
「当時、“一眼レフ＝Nikon”というイメージがあって（笑）、迷わず選びました。
今の最新機種と比べれば重いし不便かもしれませんが、自分には十分。
使い慣れていて操作しやすいのも魅力です」

また、普段使いにはiPhone13 miniも大活躍。さらに最近は“写ルンです”にもハマっているそうです。

「写ルンですは、フィルムの雰囲気が手軽に楽しめるのがいいんですよね。現像が楽しみで仕方ないです」
機材にこだわりすぎない、気軽さとフットワークの軽さも彼らしさです。

― 印象に残る景色：紅葉に染まった多摩境

これまでで特に印象に残ったのは、多摩地域・多摩境駅周辺を歩いたときのこと。
「ちょうど紅葉のピークで、住宅街の中にも色鮮やかな木々が広がっていて。
遠くの山々まで全部が紅葉していて、まるで“紅葉の絨毯”のような風景でした。
あれは今でも忘れられないですね」
散歩の中で偶然出会った景色が、心に深く残る。そんな体験が、また次の散歩と写真への原動力になっています。

― おすすめ撮影スポット：三崎港周辺でプチ旅行気分を

charmlessmanさんおすすめの撮影スポットは、三崎港（神奈川県三浦市）周辺。
「都心からもアクセスしやすいのに、まるで小旅行に来たような気分になれる場所です。
勝手に“東伊豆っぽいな”と思ってます（笑）」
海の美しさはもちろん、内陸には広大な畑が広がり、季節ごとの自然の彩りも楽しめるとのこと。
「一度だけでなく、何度行っても違う景色が楽しめる場所。散歩好きにも写真好きにもおすすめです」

charmlessmanさんの作品

おわりに

カメラを始めたきっかけは、“散歩中に見た景色を残したい”という素朴な想い。
今ではその気持ちが、写真を通して多くの人と感動を分かち合うきっかけとなっています。
見慣れた風景の中に美しさを見つけ出すcharmlessmanさんの目線。
これからも彼の散歩は続き、風景は写真として残り、私たちに新しい日常の魅力を教えてくれそうです。