
自然の中に身を置き、耳を澄ませ、目を凝らし、シャッターチャンスをじっと待つ──。
そんな日々を送るのは、カメラ歴5年の高校2年生フォトグラファー、sotanaka.birdさん。
身近な自然の中に潜む「野鳥たちの魅力」を追いかけ、日々撮影に励んでいます。
今回のインタビューでは、カメラとの出会いや愛用機材、印象的な撮影エピソード、そしておすすめの撮影スポットまで、たっぷりと語っていただきました。










カメラを手にしたのは、コロナ禍がきっかけでした。
「コロナ禍で外出が制限されていた頃、毎朝の散歩を日課にするようになったんです。その途中で見かける野鳥や昆虫たちを、写真という形で記録したくなって、自然とカメラを持つようになりました」
そんな中で出会った一羽の鳥──オオタカ。その存在が、撮影への没頭の始まりだったと言います。
「オオタカに出会ったことで、その生態をもっと知りたい、記録したいという気持ちが一気に強くなって。そこから本格的に観察と撮影を始めました」
sotanaka.birdさんが野鳥を撮る際、心がけているのは“細かな変化”に目を向けること。
「野鳥の細かい仕草や表情、周囲の自然環境にも注意しながら撮影しています。特に、鳥の思わぬ行動やふとした表情に魅力を感じるんです。だからこそ、その瞬間を逃さないようにしています」
単に“鳥を撮る”だけでなく、その鳥がその瞬間に“どう生きているか”まで捉えようとするまなざしが、写真に表れているように感じます。
そんな彼が現在愛用しているのが、Nikon D500。
「野鳥を撮るには望遠撮影が基本になります。なのでAPS-Cセンサーで被写体を大きく写せて、連写性能やオートフォーカス性能にも優れているD500を選びました」
速い動きや予測不能な行動を見せる野鳥を撮影するには、機材の性能も大きな武器。D500は、そのニーズにしっかり応えてくれる存在だそうです。


これまでで最も印象的だった撮影エピソードを尋ねると、3年越しの“挑戦”が返ってきました。
「サンコウチョウを撮ったときのことが一番印象に残っています。本などで生息環境を調べて、地図と照らし合わせながら、初夏に撮影に向かいました。でもすぐには見つからず、撮影できたのは3年目。ようやく姿を捉えることができたときは、本当にうれしかったです!」
諦めずに観察と調査を続けてきたからこそ撮れた、1枚。野鳥との“出会い”は、偶然ではなく、努力の積み重ねの上にあることを教えてくれます

最後に、他のカメラユーザーにおすすめしたい撮影スポットを教えてもらいました。
「長野県安曇野市の御宝田遊水池がおすすめです。毎年多くのコハクチョウが飛来しますし、カモ類も間近で観察できます。何度訪れても新しいシーンに出会えるので、じっくり観察・撮影したい方にはとても良い場所です!」
冬には白鳥たちが、春夏にはさまざまな水鳥たちが……。季節の変化を感じながら、鳥たちの営みを間近で観察できる貴重な場所とのことです。










「鳥たちの可愛い姿や、意外な一面を写真で記録したい」。
そう語るsotanaka.birdさんの写真には、野鳥に対するまっすぐなまなざしと、深い探究心が込められています。
これからどんな鳥たちと出会い、どんな一瞬を捉えてくれるのか──。
高校生バードフォトグラファーの成長が、今からとても楽しみです。

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カメラ歴5年の高校2年生。野鳥を中心に身近な自然を観察・撮影しています。好きな鳥はコサメビタキ、オオタカなど。鳥たちの可愛い姿や意外な一面を撮ることを目標に活動しています。
sotanaka.bird さんの使用カメラ
sotanaka.bird さんの使用レンズ
カメラ歴5年の高校2年生。野鳥を中心に身近な自然を観察・撮影しています。好きな鳥はコサメビタキ、オオタカなど。鳥たちの可愛い姿や意外な一面を撮ることを目標に活動しています。
sotanaka.bird さんの使用カメラ
sotanaka.bird さんの使用レンズ
