カメラ歴2年、身近な環境を中心に、自分の足で歩き回って、野鳥を撮影しています。生息地の様子が分かるように撮影しています。大学院生です。
鳥好き大学院生/しょむの使用カメラ
鳥好き大学院生/しょむの使用レンズ
自然と向き合い、身近な環境に潜む野鳥の一瞬の生命活動をカメラに収める。そんな繊細で情熱的な視点を持つのが、今回インタビューをお届けする「鳥好き大学院生/しょむさん」。
カメラ歴わずか2年ながら、野鳥への深い愛情と観察力に満ちた撮影スタイルに注目です。
今回は、カメラを始めたきっかけから、印象的な撮影エピソード、おすすめの撮影スポットまでたっぷりと語っていただきました。
「カメラを始めたのは、大学で自然と触れ合う機会が多かったことがきっかけです」と語るしょむさん。
花に虫がとまっていたり、鳥のさえずりが聞こえたりと、日常に潜む“生き物の生命活動”を見逃したくない──そんな気持ちでカメラを手にしたそうです。
最初はカメラキットに付属していた望遠レンズの使い方にも迷っていたとか。そんなある日、庭に来た鳥を試しに撮影してみたところ、スズメだと思っていたその鳥が、実は「ヒヨドリ」だったことに驚いたといいます。
「飛んでる鳥はスズメかカラスくらいだろう、と思っていたんです。でも、実際にレンズを覗いてみたら“ヒヨドリ”で。鳥ってこんなに種類がいるんだ…と、世界が一気に広がりました」
その体験から、野鳥の奥深さに魅了され、撮影にのめり込んでいくことになったのだそうです。
しょむさんが特に魅力を感じているのは、「毎回違う景色に出会えること」。
「野鳥撮影は“一期一会”の連続です。同じ時間、同じ場所に行っても、まったく同じ光景に出会えることはありません。だからこそ、奇跡のような一瞬をカメラに収められたときの喜びは格別です」
また、鳥たちの生態や好む環境、季節による違いを知っていくことで、自然を見る目も変わってくるのだとか。
「“あそこに行けば、あの鳥がいそう”と考えるようになって、自然と向き合う姿勢が変わりました。そんな風にして、自分だけの野鳥図鑑を少しずつ作っていくような気持ちで撮影しています」
現在愛用しているのは、FUJIFILMのX-T5と、タムロンの150-500mm望遠レンズ。
「自然撮影では“色”を大切にしたかったので、“富士フイルムのカメラは色が良い”という評判を信じて選びました。APS-Cセンサーで軽量なので持ち運びしやすい点も◎です」
また、高画素でトリミング耐性にも優れているため、遠くの野鳥でもしっかりと画質を保てるのがポイント。レンズに関しては、富士純正ではなくタムロンを選んだ理由をこう話します。
「野鳥撮影には500mm以上の焦点距離が必要です。富士のレンズにも600mm相当のものがありますがF8と暗めで、薄暗い場所にいる鳥には不向きだと感じました。その点、タムロンは明るく、手ブレ補正も優秀なので安心して使えます」
これまででもっとも印象に残っている撮影エピソードとして語ってくれたのが、真冬に出会ったヤツガシラの話。
「ヤツガシラは本来熱帯に生息する鳥。雪が降る1月に出会えるなんて思っていませんでした。しかも、目が合ったんです。あの瞬間の感動は今でも忘れられません」
雪の降る中、夢中でシャッターを切ったものの、寒さと緊張から手がかじかんでしまい、納得のいく写真はほんの数枚だけだったとか。
最後に、これからカメラを始める人や野鳥撮影に興味を持った人に向けて、しょむさんが勧めるのは「身近な公園」や「近所の田んぼ」。
「有名スポットも魅力的ですが、意外と自宅の近くにも野鳥はたくさんいます。自分だけの撮影場所を見つけて、日々の中で新しい出会いを楽しんでみてください」
毎日歩く道、公園、林、田んぼ…何気ない場所にも“出会い”は潜んでいる。しょむさんの言葉からは、野鳥と向き合う素直なまなざしと、自然へのリスペクトが感じられました。
“奇跡の瞬間”を求めて、今日も自然の中へ足を運ぶしょむさん。
カメラを通して野鳥たちのいのちの営みを切り取るその姿勢は、単なる趣味の枠を越え、日常の見え方すら変えてくれるような感覚を私たちに届けてくれます。
これからも、どんな“野鳥図鑑”がページを重ねていくのか──しょむさんの活動に注目していきたいと思います。
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カメラ歴2年、身近な環境を中心に、自分の足で歩き回って、野鳥を撮影しています。生息地の様子が分かるように撮影しています。大学院生です。
鳥好き大学院生/しょむの使用カメラ
鳥好き大学院生/しょむの使用レンズ