
元々の鉄道好きが、風光明媚な路線との出会いで写真への情熱に変わった――。
カメラを本格的に始めて2年、今では全国の鉄道風景を自らの感性で切り取るケンタロウさん。
鉄道写真の奥深さ、そして「その瞬間を逃さない」写真への姿勢についてお話を伺いました。










ケンタロウさんが最初にカメラに触れたのは、約15年前。
「職場の仲間と出かける機会が増え、コンパクトデジカメを買ったのがきっかけでした」
そこから本格的な撮影へと進んだのは、2年前の出雲旅行でのこと。
「その旅で出会ったのが、伯備線を走る381系『特急やくも』でした。自然の中を颯爽と走る姿に心を奪われてしまって…そこから鉄道写真の魅力にのめり込んでいきました」
それまでも鉄道は好きだったというケンタロウさん。
しかし、写真として記録することで、鉄道への向き合い方が大きく変わったといいます。

「一期一会――自分が出会った鉄道の日常や風景、その一瞬を大切にしています」
ケンタロウさんが撮影で大切にしているのは、“その場、その時にしか出会えない瞬間”を、自分の感性のままに切り取ること。
有名な撮影地にも足を運びますが、道中で見つけた何気ない景色や、他の撮影者とは異なるアングルを試すことが多いそうです。
「同じ場所でも、撮る人が違えばまったく違う表情の写真になる。それが鉄道写真の一番の魅力だと思います」
使用カメラはCanon EOS R10。鉄道写真を始めるタイミングで一眼レフを検討し、店頭でいくつか触って選んだのがこの1台でした。
「初めての一眼レフでしたが、操作性がよく、小型でしっくりきたのがEOS R10でした。コンデジからのステップアップだったので、画質やオートフォーカスの性能には本当に感動しました」
軽量で携帯性が高く、それでいて鉄道撮影に必要な機能が充実しているEOS R10は、今では“撮影には欠かせない大切な相棒”だと語ってくださいました。


印象に残る撮影体験を伺うと、思い出深いエピソードが返ってきました。
「田沢湖線を撮りに行ったとき、時刻表を見間違えて帰りの電車を逃してしまって…。次は2時間後だったので、撮影を続けることにしました」
その待ち時間に撮れたのが、夕陽に照らされる幻想的な秋田新幹線の写真。
「まさに一期一会の一枚でした。見間違いがなければ、出会えなかった景色。1年以上経った今でも、鮮明に覚えている特別な瞬間です」
おすすめの撮影スポットを伺うと、やはり想い出深い「伯備線」が挙がりました。
「岡山県の倉敷駅から鳥取県の伯耆大山駅までを結ぶ路線です。沿線では今も国鉄型の車両や機関車が現役で走っていて、四季折々の風景とともに力強い姿を見せてくれます」定番の撮影地から自分だけの場所まで、感性を頼りにシャッターを切る――。
「有名スポットももちろん素晴らしいですが、自分の目で景色を探す楽しみもぜひ味わってほしいです。鉄道ファンに限らず、一度訪れてほしい路線です」










「同じ鉄道でも、同じ景色でも、撮る人によって写真は変わる」
カメラ初心者からスタートしたケンタロウさんは、2年間で自分の撮影スタイルを確立し、鉄道風景と真摯に向き合っています。一期一会の瞬間を見逃さず、自分の目と心で切り取る――
その姿勢は、鉄道写真に限らず、すべてのカメラユーザーにとって大切なヒントを与えてくれます。
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元々鉄道好きな事もあり、約2年前から本格的に鉄道写真の活動を始めました。地元を走る鉄道や地方に遠征し自然の中を走る鉄道を撮影しています。
ケンタロウ さんの使用カメラ
ケンタロウ さんの使用レンズ
元々鉄道好きな事もあり、約2年前から本格的に鉄道写真の活動を始めました。地元を走る鉄道や地方に遠征し自然の中を走る鉄道を撮影しています。
ケンタロウ さんの使用カメラ
ケンタロウ さんの使用レンズ