マルミ光機は1952年創業の老舗フィルターメーカーであり、そのフィルターは高い品質と信頼性で知られています。長野県の工場で、水と空気が良い環境のもと、職人の手で丁寧に磨かれ、仕上げられています。特に、撥水・防汚コーティングや帯電防止機能など、使い勝手を向上させる機能に力を入れており、多くの写真愛好家から支持されています。
レンズフィルターは、レンズの保護だけでなく、写真表現を豊かにするための重要なアイテムです。フィルターを選ぶ際には、まずご自身のレンズのフィルター径(レンズ先端やレンズキャップに記載されている「ø○○mm」の数字)を確認することが必須です。また、ケラレ(写真の四隅に黒い影が写り込む現象)を防ぐために、特に広角レンズを使用する場合は薄枠設計のフィルターを選ぶことがおすすめです。
マルミ光機は、様々な撮影シーンに対応する幅広いフィルターをラインナップしています。
レンズ保護フィルターは、レンズの前面を傷や汚れから守るためのフィルターです。マルミ光機からは、撥水・防汚・帯電防止機能を備えた「EXUSレンズプロテクトMarkII」や、より堅牢な「EXUS Lens Protect SOLID」などが提供されています。特に「EXUSレンズプロテクトMarkII」は、反射率0.2%と高性能で、画質への影響を最小限に抑えつつ、日常使いでの汚れやホコリの付着を防ぎ、手入れを容易にします。辰野清氏監修の「LENS PROTECT KIYOSHI TATSUNO Limited Edition」は、超低反射ULCコーティングによる片面反射率0.1%達成に加え、フィルター枠のこだわりも特徴です。
NDフィルター(ニュートラル・デンシティーフィルター)は、光量を調整し、シャッタースピードを遅くしたり、絞りを開けて背景をぼかしたりする際に使用します。マルミ光機のNDフィルターは、透過する光量によってND2、ND4、ND8、ND16、ND32、ND64など様々な種類があります。
特に、2024年10月11日に発売された「DHG SUPER VARIABLE ND2.5-500」は、ND2.5〜ND500の範囲で減光量を無段階に調整できる可変NDフィルターで、一眼動画撮影に欠かせないアイテムとして注目されています。Xムラ警告マークが付いているため、広角レンズ使用時のXムラ発生を事前に確認できる点も使いやすさを向上させています。
PLフィルター(円偏光フィルター)は、水面やガラスの反射を抑えたり、空の青や木々の緑を鮮やかにしたりする効果があります。マルミ光機の「EXUS CIRCULAR P.L Mark II」は、高透過偏光膜を採用し、フィルター装着時でもファインダーが暗くなりにくく、構図確認やピント合わせがしやすいのが特徴です。撥水・防汚・帯電防止コーティングも施されており、日常使いにも適しています。写真家の八木千賀子氏も「PRIME PLASMA SPUTTERING C-P.L」について、色が自然で瑞々しく写ると評価しています。
マルミ光機は、写真表現を豊かにする特殊効果フィルターも多数展開しています。
マルミ光機は、常に進化を続けるカメラ市場に対応するため、革新的な新製品を投入しています。
![]() | 82MM DHG SUPER VARIABLE ND2.5-500 価格:14800円 |
2024年10月11日に発売された「DHG SUPER VARIABLE ND2.5-500」は、ND2.5からND500までの幅広い減光量を無段階で調整できる可変NDフィルターです。これにより、日中の明るい環境下でもスローシャッター撮影や絞り開放での撮影が可能になり、一眼動画撮影において露出をシームレスに調整できるため、まさにマストアイテムと言えるでしょう。Xムラ警告マークの搭載により、Xムラが発生しやすい濃度位置を事前に把握できるため、初心者でも安心して使用できます。
2025年7月4日から7月27日までレオフォトギャラリーで開催されるルーク・オザワ写真展では、「C-P.L ルークオザワLtd」が展示されます。
この限定モデルは、プロ写真家からの評価も高く、どのような特徴を持つのか注目されます。
風景写真家の土屋正英さんが自身のYouTubeチャンネルで感想を述べた「プライム・プラズマスパッタリングC-P.L」は、特殊なプラズマ・スパッタリング技術によりムラのない偏光膜を実現し、徹底したカラーバランスの忠実さを追求した製品です。八木千賀子氏もこのフィルターを使うことで「見たままの色が撮れる」と評価しており、その色再現性への信頼の高さがうかがえます。
マルミ光機のフィルターは、一眼レフカメラだけでなく、最新のミラーレスカメラにも幅広く対応しています。SONYデジタル一眼カメラα[Eマウント]用レンズへの使用に関する情報も提供されており、ユーザーは安心して製品を選ぶことができます。
特にマグネット式ホルダーシステム「M100」は、フィルターの素早い着脱が可能で、ミラーレス一眼での撮影効率を向上させます。
マルミ光機のフィルターは、様々な撮影シーンや目的に合わせて選ぶことができます。
NDフィルター(特にDHG SUPER VARIABLE ND2.5-500): 滝や渓流の水の流れを絹のように滑らかに表現したり、日中の人混みを消したりする長秒露光撮影に最適です。可変NDフィルターであれば、光量の変化に合わせて素早く調整できるため、刻々と表情を変える自然風景の撮影に重宝します。
PLフィルター: 空の青や水面の透明感を強調し、風景写真に深みを与えます。水面やガラスの反射を除去したい場合に活躍します。
StarScape(光害カットフィルター): 夜景や星景撮影において、都市の光害を効果的にカットし、天体の色を損なうことなくクリアな夜空を表現できます。
![]() | 77MM DHG SUPER VARIABLE ND2.5-500 価格:13800円 |
DHG SUPER VARIABLE ND2.5-500: 動画撮影では、フレームレートに合わせたシャッタースピードを維持しつつ、光量の調整が必要不可欠です。この可変NDフィルターがあれば、屋外での明るさの変化にシームレスに対応でき、被写界深度の調整も容易になります。
ソフトフィルター(DHG ポートレートソフトなど): ポートレート撮影において、肌のトーンを柔らかくしたり、夢のような雰囲気を作り出したりするのに適しています。
パンチ!シリーズ(なついろパンチ!など): 人物撮影において、はかなく可憐な雰囲気を演出したり、ノスタルジックな描写を楽しんだりするのに最適です。
EXUS Lens Protect SOLID: ビッカーズ硬度Hv700の強化ガラスを採用し、従来の7倍の強度を実現した保護フィルターです。不慮の衝撃から大切なレンズを強力に保護したい方に特におすすめです。
![]() | EXUS レンズプロテクト SOLID 77mm 保護フィルターマルミ marumi 強化ガラス撥水 防汚 低反射 帯電防止 7倍 価格:15450円 |
EXUSレンズプロテクトMarkII: 反射率0.2%の超低反射コーティングに加え、撥水・防汚・帯電防止機能を備えており、画質への影響を最小限に抑えつつ、日常的な汚れやホコリからレンズを守り、手入れも簡単です。
![]() | OUTLET1 棚ずれ品 67mm EXUS レンズプロテクト Mark2マルミmarumi 撥水 防汚 帯電防止 反射率0.2% 保護フィルタ— LENS PROTECT 価格:5450円 |
2025年5月26日に一部製品の価格改定が発表されましたが、マルミ光機は高品質でありながらもコストパフォーマンスに優れたフィルターを提供しています。
特に「DHG SUPER VARIABLE ND2.5-500」は、その機能性にもかかわらずリーズナブルな価格設定で、これから可変NDフィルターを試したい初心者にもおすすめです。
![]() | 82MM DHG SUPER VARIABLE ND2.5-500 価格:14800円 |
マルミ光機のフィルターは、高品質なガラス素材と独自のコーティング技術によって、優れた画質を実現しています。
DHG-Superシリーズ: 撥水防汚コーティングが施されており、水滴や指紋が付きにくく、手入れが容易です。
EXUSシリーズ: 撥水・防汚・帯電防止コーティングが施されており、ホコリの付着も抑えられます。特に「EXUSレンズプロテクトMarkII」や「PRIME PLASMA SPUTTERING C-P.L」は、低反射率とニュートラルな色再現性を追求しており、レンズ本来の描写力を最大限に引き出します。
薄枠設計: 広角レンズ使用時のケラレを防ぐため、多くのフィルターで薄枠設計が採用されています。
段数目盛り: NDフィルターの一部には、減光段数を示す目盛りが刻まれており、直感的に設定できるため使い勝手が向上しています。
Xムラ警告マーク: 可変NDフィルターでは、Xムラが発生しやすい濃度位置に警告マークを設けることで、撮影者が事前に注意できるよう配慮されています。
マグネット式ホルダーシステムM100: マグネットによるワンタッチ着脱が可能で、フィルター交換が非常にスムーズに行えます。特に風景撮影や動画撮影で、刻々と変わる状況に対応する際に大きなメリットとなります。
カメラフィルター市場には、ケンコー、ハクバ、NiSiなど様々なメーカーがあります。
ケンコー・トキナーは、日本の大手光学製品メーカーで、レンズフィルターのラインナップも豊富です。「PRO1DプロテクターNEO」は価格と機能のバランスが良く、「ZXII プロテクター」は反射率0.1%を達成した高性能モデルとして知られています。NDフィルターでは「ZX ND」などが人気です。
ハクバも日本の老舗カメラ用品メーカーで、フィルターやメンテナンス用品を幅広く手がけています。「ULTIMA WRシリーズ」は、撥水・防汚コーティングと低反射率を両立したハイグレードモデルとして評価されています。
NiSiは、主に角型フィルターで高い評価を得ているブランドです。特に風景写真家からの支持が厚く、NDフィルターやGNDフィルターなどが人気です。色かぶりを克服した可変NDフィルターなども開発しています。
マルミ光機は、これらの競合他社と比較して、以下の点で特に支持されています。
多くのプロ写真家が「全てマルミフィルターを使っている」と語るように、その信頼性は高いです。
風景写真家の土屋正英さんは、マルミ光機の「プライム・プラズマスパッタリングC-P.L」を高く評価しています。また、写真家 辰野清氏は、マルミ光機の保護フィルター「LENS PROTECT KIYOSHI TATSUNO Limited Edition」を監修するなど、マルミ光機のフィルターは多くのプロ写真家から信頼され、愛用されています。彼らの声は、マルミ光機製品の性能と品質を裏付けるものです。
CP+ CAMERA & PHOTO IMAGING SHOW 2025では、マルミ光機がステージイベントやゼミナールを開催しました。このようなイベントは、新製品の発表やプロ写真家による解説を通じて、多くのカメラ愛好家にマルミ光機の製品の魅力を伝える貴重な機会となっています。
マルミ光機のフィルターを選ぶ際は、以下のポイントを参考にしてください。
カメラ初心者・中級者の方には、まずレンズ保護フィルターの装着をおすすめします。その上で、撮影したいジャンルや表現したい世界観に合わせて、NDフィルターやPLフィルター、ソフトフィルターなどを少しずつ揃えていくのが良いでしょう。マルミ光機のフィルターは、価格、性能、使いやすさのバランスが取れており、初めてのフィルターとしても安心して選べます。
マルミ光機は、今後も新しい技術を取り入れ、カメラ愛好家のニーズに応える製品を開発していくことでしょう。価格改定や新製品の発表、写真展やイベント情報に注目し、マルミ光機のフィルターであなたの写真表現をさらに豊かなものにしてください。
※使用画像などはマルミ光機株式会社公式ページより参照させていただいています。
アールイーカメラは、2007年に「株式会社アキバ流通」として神田佐久間町で 創業し、家電卸売業と並行してカメラの買取販売を開始しました。 その後、2009年に外神田へ移転し、事業規模を拡大。2015年には現在の店舗がある御徒町へ移転しました。2018年からはカメラ事業に本格的に注力し、 「アールイーカメラ」としての活動をスタート。 現在に至るまで、カメラ愛好者の皆様をサポートし続けています。
アールイーカメラの使用カメラ
アールイーカメラの使用レンズ