【撮影テクニックガイド】コスプレ撮影のコツ
【撮影テクニックガイド】コスプレ撮影のコツ
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憧れのコスプレ撮影がこれでバッチリ!どこで撮影できるかから撮影法までをご指南

コスプレ撮影は、カメラを趣味にした人の多くが憧れる撮影シチュエーションではないでしょうか。

しかしその一方で通常のポートレート撮影よりもハードルが高く、どうしたら撮れるかさえわからないこともあるかも知れません。 そこで今回はそんなコスプレ撮影に関して、どこで撮影できるのかという話から、どうやったら上手に撮影できるかまで、しっかりご紹介していきます。

●コスプレ撮影はどこでする?

まずはじめに気になるのが、果たしてコスプレ撮影はいったいどこでできるのかという疑問かも知れません。

コスプレイベントに参加する

結論から言えば、コスプレ撮影が一番手軽にできるのが、コスプレイベントやコスプレ撮影会に参加するという方法です。

日本で最大規模となる「コミケ」や「ニコニコ超会議」なら、全国から有望なコスプレイヤーが集結してきますので、コスプレ撮影の千載一遇のチャンスです。

ただしイベントでの撮影は、カメラマン同士のマナーやレイヤーさんへのエチケットなど、いろいろなルールのようなものがあり、これを守らないとトラブルに発展する可能性もあります。

ですから初めて参加する場合には、事前にそのようなルールをしっかり調べたり、コスプレイベントの撮影経験者にアドバイスをもらうなどの前準備が必要です。 場合によっては無断撮影禁止のコスプレイベントもありますので、撮影可能かどうか、許可が要るのかどうかなどもしっかり調べてから参加しましょう。

レンタルスタジオを借りる

じっくりとコスプレ撮影したいのであれば、自分でレンタルスタジオを借りて、レイヤーさんに協力してもらって撮影するという方法がオススメです。

ただしこの場合、まず撮影できるレイヤーさんを自分で探さなければなりません。

普段からレイヤーさんと関わりがあれば声もかけやすいかも知れませんが、まったく接点がないとなると、レイヤーさん探しはなかなか難しいかも知れません。

さらにスタジオを借りる費用も必要ですし、レイヤーさんに対しても撮影費用を支払う場合もありますので、撮影するための費用は比較的お高めになります。 その分スタジオとレイヤーさんが確保できれば、思い通りに撮影できるというメリットがあるのが、スタジオでのコスプレ撮影です。

自分でスタジオを借りればまわりの目を気にすることなく、コスプレ撮影に集中でき思い通りのイメージを記録できる。

コスプレスタジオを借りる

コスプレをスタジオで撮影する際には、一般的な撮影スタジオではなく、コスプレ専用スタジオを利用するという方法もあります。

コスプレ専用スタジオはコスプレに適したセットや部屋が用意されていますので、よりイメージの広がる撮影が可能となります。

さらにコスプレスタジオによっては、レイヤーさんをキャスティングしてくれる場合もありますので、その場合は被写体探しの手間が省けます。

コスプレ専用スタジオは都内以外にも都市圏であれば見つけることができますので、コスプレ撮影をしたいのであればまずは地元にコスプレ専用スタジオがあるかをチェックしてみてください。

コスプレ専用スタジオにはスモークマシーンなどの特殊な設備が用意されているところもあるので、普段とは違う雰囲気の撮影も可能。

●屋外でのコスプレ撮影のポイント

コスプレイベントや自分でレイヤーさんを探した場合、屋外での撮影シーンが多くなるはずです。 ではコスプレを屋外で撮影する際には、どんなポイントを抑えておくべきなのでしょうか。

レフ板よりはストロボがオススメ

屋外のコスプレ撮影のポイントとしては、おおむね屋外でのポートレート撮影と大きく変わることはありません。

屋外で人物を綺麗に撮りたい場合、ロケーションによっては環境光だけでは被写体が暗くなり、レウ版が必要なことがあります。

ただしこのレフ板、アシスタントがいるプロカメラマンはともかく、一人で撮影するには固定したり移動したりという手間がかかり、現実的には使いこなすのが難しいアイテムでもあります。

そのため、アシスタントのいないアマチュアカメラマンは、レフ板よりもストロボを使うことをオススメします。

ただしコスプレイベントの場合は、他のカメラマンの邪魔にならないよう、ストロボをスタンドで立ててソフトボックスを使って撮影できないことがほとんどです。

このような場合はクリップオンストロボを使うか、自撮り棒のようなものにストロボを付けて、手持ちでストロボを向ける必要があります。

ストロボを活用することでコスプレらしいインパクトのある撮影ができる。

太陽の位置を意識する

太陽の位置を常に考えることも、コスプレ撮影の大切なポイントです。

特にポートレート撮影するのとは違い、レイヤーさんはたくさんの人に囲まれていることもあり、思い通りの位置取りができないかも知れません。

そうなると、太陽の位置によっては逆光や半逆光になってしまうこともあり、その場合はカメラの設定を明るくしたり、ストロボを使ったりして光を補わなければなりません。

そのような判断を撮影しながら考えなければならないため、常に太陽の位置を意識することが撮影の重要なポイントとなるわけです。

言い換えれば、逆光や半逆光を上手に利用すれば、思っていた以上に印象的な写真に仕上がることもあるため、ある意味腕の見せ所となるワケです。

もちろんイベントでなくひとりでレイヤーさんを撮影する際にも、太陽の位置を考えながら、レイヤーさんがより映える光の当たり方で撮影できるよう、常に計算しておきましょう。

●スタジオでのコスプレ撮影のポイント

では一方、スタジオでコスプレ撮影する際には、どんなポイントに注意するべきなのでしょうか。

明るい照明を活用する

スタジオ撮影に慣れていない時、一番失敗しやすいのは写真が暗くなってしまうパターンです。

屋外と違い室内は部屋の明かりしかありませんので、圧倒的に光量が足りなくなってしまいます。

これは背景に対してだけでなく、被写体に対する明るさが足りないため、室内専用でしっかり撮影できるカメラの設定を、事前にしっかり身につけておくべきでしょう。

本来であればスタジオ撮影は、ストロボを使うのが正攻法ですが、ビギナーのうちはストロボの経験がなく、準備していない方も多いはずです。

そんな中特に活用したいのが、多くのスタジオで用意されているLEDのリングライトです。

もしリングライトがスタジオに用意されているのなら、レイヤーさんを明るく写すため、リングライトをしっかり活用してみてください。

ISOは高めになってもOK

室内での明るさ対策として知っておきたいのが、ISOです。

カメラ設定の話をすると、時にISOはノイズが出るのでできるだけ低く設定するべきと言われていますが、今どきのカメラはそれなりにISOを上げても、目立つほどノイズは出ません。

仮に出たとしても大判プリンターで拡大コピーをしなければわからないレベルだったりしますので、SNSにアップするレベルであればまったく気にならなかったりします。

ですからオートや絞り優先モードで、ISOの数字がある程度大きくなっていたとしても、そこまで気にせず撮影してしまってもそれほど問題ないのです。

背景を上手に利用する

屋外の撮影でも、コスプレ撮影スタジオでも、コスプレ撮影の際には背景をどうするかをしっかり考えなければなりません。

いわゆる映える、盛れると言われる写真の基本パターンとしては、背景がドロドロにボケている写真があげられます。

背景ボカしは被写体をくっきり浮き上がらせる効果がありますので、コスプレ撮影にはぴったりのテクニックです。

その一方でコスプレの衣装に合わせた背景にすることも、意識しておくべきでしょう。

極端な話、和風なコスプレなのに洋風の背景になっていると、違和感が残ってしまいます。

さらに、コスプレ専用スタジオを使ってお気に入りのコスプレ衣装にマッチしたセットがある場合、せっかくの背景をボカしてしまうのはもったいないとも言えます。

背景をしっかり入れることで衣装と背景のマッチングで、独自の世界観が表現できるというのもコスプレ撮影の醍醐味です。

ですからそんな時は、全解放でなく背景がしっかり写るよう絞り気味にして撮影してみてください。

せっかくのセットを活かすなら若干絞り気味の設定で、背景にもピントがあるように撮影した方がベター

コスプレ撮影は通常のポートレート撮影よりも、より個性的な表現ができるのが特徴となります。

その分ある程度の慣れやテクニックも必要となってきますが、だからこそ上達していく実感も得られるはずです。

まずはコスプレイベントやコスプレ撮影会に参加してみて、コスプレ撮影になれていくことが大切なポイントとなります。 そんなイベントや撮影会で仲良くなったレイヤーさんと、自分だけの世界観で作品作りできるようになれば、本当の意味でのコスプレカメラマンとしての喜びが手に入るはずですので、是非頑張ってチャレンジしてみてくださいね。

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