カメラクラブ以外にスポーツ新聞を制作するサークルに所属。最近は専らスポーツ写真を練習中。高校入学時に写真部に入部し、そこから写真を始める。高校時代から暗室での自家現像が趣味であるものの、高校時代も大学に入ってからも暗室仲間はできず現在募集中。 カメラは欲しいが金はない。夏休みはバイトに消えてゆく。
YOSHIKIの使用カメラ
YOSHIKIの使用レンズ
まずはこのような高額な機材を私のような一介の学生がお借りするという機会を作ってくださったアールイーカメラ様に感謝を申し上げます。
学生のアルバイト代ではやはり最新のプロ機やハイアマチュア機を買うことは難しく、カメラクラブのグループに連絡が来た瞬間に「このチャンスを逃すわけにはいかない!」と申し込みをさせていただきました。
早速申し込み、アールイーカメラにお伺いしました。ボディは私がずっと憧れていたZ8をチョイス。レンズはカメラクラブとは別のサークルで伊豆半島に合宿に行く予定があったため、広角から望遠までバランスよく撮ることができるNIKKOR Z 24-120 F4 Sをお借りした次第です。
ここでZ8について少しお話を。2021年10月、当時高校生だった私はあるカメラに衝撃を受けました。みなさんご存知Nikon Z9です。有効画素数4500万画素のセンサーを積みながら、毎秒20コマの高速連写、8K60pで動画が撮れるまさにモンスター。
しかもメカシャッターを搭載しないという革新的なカメラでした。
そして2023年5月、浪人生だった私はまたしてもあるカメラに衝撃を受けたのです。Nikon Z8。
ボディーサイズ、バッテリーの大きさ、カードスロットがCFexpress+SDになるなどの細かい変更以外はZ9と全く変わらないスペックを持つ化け物がこの世に解き放たれたのです。
高画素、高速連写、高い動画性能の全てを小型?(少なくともZ9からは大幅に小型した)ボディに兼ね備えた、ミラーレスカメラの一つの完成形と言える名機です。
発表された瞬間から私の心はこのZ8に奪われてしまいました。
以下の写真は全て高効率☆RAWで撮影。Lightroomを使用してレタッチ、現像しています。
カメラを借り、もう待ちきれずにスナップを撮りに秋葉原の方へ移動しました。数枚撮影したところで高画素機の圧倒的な描写力に圧倒されました。当たり前のことではありますが、4500万画素のセンサーとS-Lineのレンズが映し出すディティールの美しさに惚れ惚れとしてしまいました。上の写真は秋葉原駅で下車し、万世橋の上で撮影した一枚です。東京科学大のキャンパスをバックに中央・総武線のE231系が通過しているところでF8まで絞り、撮影しましたが、全域でシャープな描写になっています。
秋葉原での撮影を早々に終え、寮に帰ろうと歩いていると、寮の後輩2人に会い、急遽羽田空港に行くことに。羽田空港で飛行機の写真を大量に撮影しました。
やはり細かいディティールが潰れずに描写されているのに感動を覚えました。ビスの一本一本を数えることも細かい字も読み取ることができます。
流し撮りもなんのその、ボディ内手ぶれ補正を使用し、簡単に撮ることができました。AF性能が弱点と言われたZシリーズですが、EXPEED7を搭載したZ9以降の機種は普通に使えます。
というかむしろAFが早くて驚きました。被写体検出の飛行機も優秀で、しっかりコクピットにフォーカスします。
コクピットにフォーカスが合わなくなった時は飛行機全体を認識し、フォーカスを合わせてくれます。めちゃくちゃ優秀です。
その翌日に寮の先輩と成田空港に行きまた大量に撮影したのですが、さすがに多すぎるので割愛。上の写真は帰りに我孫子駅で食べた唐揚げそばです。結構有名な駅そばで、唐揚げがデカくて美味しいです。ぜひ少し遠出して行ってみてください。それにしても揚げたての唐揚げのみずみずしさというか光沢がよく写ってますね。
ここからは伊豆で撮影した作例を紹介します。
大室山の上から撮影した風景です。両方ともISO64で撮影しましたが色が美しく表現されており、ノイズもほとんど見えません。
伊豆急行線の8000系を伊豆高原駅にて撮影。元々私たち慶應生が通学で必ずと言っていいくらいに乗る東急線で走っていた車両です。
やはりここでもAFがしっかりと粘り強く、電車の先頭部分を追い続けてくれました。金属の光沢感も見事な描写ですね。
そこから遊覧船に乗船し、下田港内を巡りました。船の後方に行くと、カモメとトンビがわらわらと集まってきました。どうやら餌をもらえると思っているらしく、売店にて餌として売られていたえびせんを購入。投げてやると面白いほど食いついたので鳥を撮影しました。
ここでも被写体検出が大活躍!鳥に被写体検出を設定したところこれがまあ面白いくらいに鳥の目、頭を認識してくれました。レンズの望遠端が120mmということで本格的な野鳥撮影をしていらっしゃる方には「広角レンズじゃないか」と言われてしまいそうですが、鳥が近くまで寄ってくれたので、なんとか撮影することができました。
遊覧船から降りた後はお昼ご飯に海鮮丼をいただきました。
もうなんかすごい。もう何を言えばいいのかわからないくらいにすごい。
海老のみずみずしさがすごいくらいに描写されています。24-120のボケもすごく綺麗に出てます。
この写真はもうちょっと絞った方が良かったかもしれないけど。
お昼ご飯を食べた後は白浜海岸へ移動しました。上の写真シャッタースピード1/32000が使ってみたくて撮影しました。水滴の一つ一つが止まって見えることに感動。晴れの日に絞りを開放で撮影したい時使えるなと思いました。
最後、宿泊する合宿所に帰る際に撮影した伊豆急8000系。近くから撮影すると金属のヘアラインまでくっきりと写ってしまいます。柔らかい夕日の光の諧調も難なく写しとる描写力の高さにただただ圧巻されました。
フラッグシップ級のカメラがいかにすごいか思い知らされた一週間となりました。
まずボディを持った時の感触が明らかに他のカメラとは違います。ずっしりと手にかかる重量感。それでいて重さを感じさせないグリップの深さに形状。レンズをつけても重量バランスが素晴らしく、非常に撮影がしやすかったです。
ただ弱点が一切ないわけではありません。まずは当たり前かもしれませんが、高感度性能は他の2400万画素級のカメラと比較すれば劣っていると言わざるを得ないでしょう。
伊豆合宿では花火の撮影もしましたが、結構ノイズが出てしまいました。
次に重さです。Z8は兄弟機のZ9、先代機と言えるD850に比べ小型軽量化されたものの、やはり重いです。24-120と合わせた重量は1540gになります。1kgオーバーのカメラを首からぶら下げて旅行はやはり辛いところがあります。
あとは気のせいかもしれませんが、手ブレなどにシビアな感じがしました。普段ならブレてないかな、と思うところで撮影した写真を見ると少し手ブレしているということがありました。
下手の横好きで写真を続けている私ですが、改めて自分がまだまだ未熟であると教えられました。
しかしそんな弱点も、4500万画素で秒間20コマの高速連写ができるということを考えれば些細なことのように感じます。
フラッグシップのZ9の兄弟機ということで、マグネシウム合金と樹脂で作られたボディの感触も非常によかったです。
やっぱりフラッグシップ級のモデルは持っているだけでも幸せを感じることができますね。
改めて、このような機会を設けてくださったアールイーカメラ様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
カメラクラブ以外にスポーツ新聞を制作するサークルに所属。最近は専らスポーツ写真を練習中。高校入学時に写真部に入部し、そこから写真を始める。高校時代から暗室での自家現像が趣味であるものの、高校時代も大学に入ってからも暗室仲間はできず現在募集中。 カメラは欲しいが金はない。夏休みはバイトに消えてゆく。
YOSHIKIの使用カメラ
YOSHIKIの使用レンズ