MJ さん
大阪府出身。カメラ歴は長いです。都市の夜景やストリートスナップ、風景などを中心に撮影。雨が降るとリフレクションを撮影しに出かけます。神社仏閣も好きな被写体です。
MJ さんの使用カメラ
MJ さんの使用レンズ
大阪府出身のフォトグラファー・MJさん。
都市の夜景やストリートスナップ、風景、神社仏閣など、幅広いジャンルで撮影を行っています。
雨が降ると、街の光が路面に映り込む“リフレクション”を求めてカメラを手に取るというMJさん。
その写真には、静寂の中にある熱量と、瞬間を切り取る眼差しが感じられます。
「きっかけは、海外旅行の記録を残したかったことでした。」
MJさんがカメラを始めたのは、旅先での思い出を残すため。
当時はアートディレクターとして広告制作に携わり、著名フォトグラファーたちと一緒に仕事をしていたそうです。
多くの作品に触れるうちに、自らも写真を撮りたいという想いが強くなり、初めてフィルムカメラを購入しました。
「最初は低価格のフィルムカメラから始めて、どんどん機材にのめり込みました。
最終的に落ち着いたのは、CONTAX RTSIIIというフィルム一眼カメラ。
モノクロ写真を自分で現像してプリントすることにもハマりました。」
一時期はフィルム現像費の高さからカメラを離れていたものの、デジタル時代の到来とともに再び撮影熱が再燃。
再びファインダーを覗く日々が戻ってきたと話します。
MJさんが惹かれるのは、光と影が織りなす瞬間の美しさ。
富士山をはじめ、都市の夜景、ライトアップされた桜、雨の日のリフレクション、そして和装ポートレートなど、被写体は多岐にわたります。
「雨の日にしか撮れない街の表情や、夜景に映える光のバランスに魅力を感じます。」
街のざわめきや自然の静寂、どちらの空間にも共通して“光の存在”がある。
その光をどう捉えるか——MJさんの写真の核は、そこにあるのかもしれません。
現在使用しているのは、SONY α7RIII と Nikon Z6II の2台。
SONYは3機種目までアップグレードし、今ではメイン機として活躍しています。
「SONYのフルサイズミラーレスはセンサーサイズが大きく、扱いにも慣れています。
Nikonは夜景に強いと聞いて購入しました。どちらも信頼できるカメラです。」
L型プレートとアルカスイス互換の雲台・三脚を使い、構図をしっかりと固定して撮るのがMJさんのスタイル。
レンズは超広角から望遠まで約10本を使い分け、シーンに応じて最適な一本を選びます。
印象に残る撮影エピソードとして挙げたのは、花火大会でのひととき。
「花火を撮りに行くと、経験豊富なフォトグラファーの方が多いんです。
撮影位置や角度を教えていただいたり、現場で交流が生まれるのが楽しいですね。」
同じ被写体を追いかける者同士、年齢も経験も超えてつながる——
それも写真の魅力の一つだとMJさんは語ります。
MJさんに、おすすめの撮影スポットを伺いました。
「ネオンや看板が光を放つ新宿や渋谷には、上から街を見渡せる撮影ポイントもあります。」
都市の喧騒の中にも、光と構図の美しさを見つける。
MJさんの写真には、そんな“都会の詩情”が息づいています。
旅の記録から始まったMJさんの写真表現。
今では街と自然を行き来しながら、“光を撮る”というテーマを追い続けています。
どんな環境でも、ファインダー越しに見える世界の美しさを探す姿勢が、MJさんの写真を特別なものにしているのかもしれません。