
毎日そばにいるわが子だからこそ、見過ごしてしまいがちな一瞬があります。
ふとした表情、何気ない仕草、昨日とは少し違う成長の気配。
わが子写真家・なかむらまりこさん @yuzumama33は、そんな「今しかない瞬間」を、
色鮮やかで穏やかな世界観の中に丁寧に写し取っています。
写真を通して、子どもと向き合う時間そのものが変わっていった——。
今回は、なかむらまりこさんに、カメラを始めたきっかけから
わが子撮影への想い、そして写真を通して伝えたいことまで、お話を伺いました。








なかむらまりこさんがカメラを本格的に使い始めたのは、5〜6年前。
子どもが生まれたことがきっかけでした。
当時は、大学生の頃に譲り受けた Nikon D750 を引っ張り出して撮影していたそうです。
転機となったのは、撮影を続ける中で手に入れた
AF-S NIKKOR 50mm F1.8G。
ピントが合った部分のシャープな解像感と、背景の大きなボケ。
それまで使っていたズームレンズでは見たことのない描写に、
「写真って、こんなにも表現が変わるんだ」と心を奪われました。
この体験が、写真の世界に深くのめり込んでいくきっかけとなったのです。
撮影で大切にしているのは、
「心が動かされた瞬間を逃さないこと」。
子どもは、大人の想像を超える動きを突然見せてくれます。
その一瞬を逃さないよう、なかむらさんは常に感覚を研ぎ澄ませています。
自宅でも、カメラはいつも手の届く場所に。
「撮ろう」と構えるよりも先に、シャッターを切れる距離感を大切にしています。
数ある写真の中で、特に印象に残っている一枚は、
イチョウ並木の中で兄弟3人が並んでいる写真。

3人が同時に並び、表情や動きも揃った状態で撮影できる機会は、決して多くありません。
その「めったにないチャンス」を収められた、特別な一枚だといいます。
現在のメイン機材は、以下の組み合わせ。
レンズ選びで大切にしているのは、
子どもたちが自然体でいられる距離感。
特にSIGMA 135mmは、
子どもとの適度な距離を保ちながら撮影でき、
圧縮効果によって小さな体がより愛おしく強調される一本。
「子どもたちが“撮られている”ことを意識しすぎない」
そんな撮影スタイルを支えてくれる、お気に入りのレンズです。
忘れられないエピソードとして語ってくれたのは、
長女が3歳の頃の出来事。
友だちと遊んでいる最中に、
「撮られたくない」「やめてほしい」と言われたことがありました。
楽しく写真を撮ることをモットーにしていたものの、
知らず知らずのうちに、子どもにとってストレスになっていたのかもしれない。
その出来事をきっかけに、向き合い方を見直し、
時間をかけて長女と和解。
今ではまた、穏やかな撮影の日々を過ごしています。
おすすめの撮影場所は、
海の中道海浜公園(福岡県福岡市東区)。
ネモフィラ、桜、バラなど、季節ごとに花が咲き、
いつ訪れても美しい景色が広がる公園です。
なかむらさん自身の作品も、ここで撮影されたものが数多くあります。








忙しい毎日の中で、
余裕をなくしてしまう日や、
「ちゃんとできているのかな」と不安になる瞬間。
そんな中で写真と出会い、
なかむらさんのわが子との関わりは大きく変わりました。
写真は、
忙しさの中で見えなくなっていた
わが子の可愛さを思い出させてくれる存在。
歩き方、表情、手の動き、会話。
今日の姿は、明日にはもう変わっていきます。
写真は、その変化を
ちゃんと見届ける時間 を与えてくれるもの。
その体験を多くのママに届けたいという想いから、
オンラインフォトスクール 「まりスク」 を運営しています。
忙しいママでも、
わが子の可愛い瞬間を残せるように——。
写真を通して、成長に気づける喜びを伝え続けています。
※定員制(上限に達し次第締切)
詳しくはInstagramにてご確認ください。
https://www.instagram.com/yuzumama33/
わが子の日常の「かけがえのない一瞬」を、色鮮やかで穏やかな世界観を大切にして撮っています。今しかない、わが子の表情や仕草の魅力を最大限に引き出す撮影が大好きです。
わが子写真家 なかむらまりこ さんの使用カメラ
わが子写真家 なかむらまりこ さんの使用レンズ